【G大阪 vs 浦和】 G大阪ウォーミングアップコラム:もっとも欲する『タイトル』のために、「ニューヒーロー賞の名に恥じない活躍を」

2016年10月14日(金)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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「自分がとれるとは思ってもみなかったので、すごく嬉しい。ただ、これに満足せずにもっともっと成長しなければいけないと思っています。15日の決勝も、ニューヒーロー賞の名に恥じないように、出場したらチームの優勝のためにプレーをしたいし、その先にはA代表に入ることを目指して頑張っていきたいと思います」

15日に行われるルヴァンカップ決勝戦よりひとあし早く、発表された今年のルヴァンカップ、ニューヒーロー賞。12日、その知らせを受けた井手口陽介(写真)は、ガンバ大阪としては安田理大、宇佐美貴史に続く史上3人目の選出に、喜びの笑顔をみせた。ただし、Jリーグ側から読み上げられた、ノックアウトステージでの活躍、リオオリンピックでの経験を糧とした著しい成長、メディア投票での1位獲得などといった選考理由を耳にしても、表情は緩まない。むしろ自分自身の気持ちに隙を作るまいとするかのように「そう思ってもらえるのはすごく嬉しいし、光栄ですが、それに満足せずにこれからももっと成長した姿を見せられるようにしていきたい」と真摯に語った。

先にも書いた通り、偉大なアカデミー出身の先輩二人に続く、プロになってからは初の個人賞獲得だ。安田については9歳の年の差があり、同じチームでプレーしたことがないため、存在を身近に感じることは少なかったが、宇佐美は違う。4歳年上、しかもアカデミー時代から『ガンバ大阪の至宝』と呼ばれた彼のことは、否が応でも耳に飛び込んできたし、プロになってからも、圧巻の存在感を示す彼の活躍は常にその目で捉えてきた。井手口が高校3年生でトップチームに昇格した14年といえば、その宇佐美の活躍にも牽引され、ガンバ大阪が『三冠』を実現した年。チームのど真ん中で輝く先輩を目の当たりにしながら、その年、ほとんど公式戦に絡むことなくシーズンを終えた彼は『三冠』を喜ぶよというより、「試合に出ていない自分」「チームに全く貢献できない自分」に悔しさを募らせたものだ。

そんな井手口がコンスタントに試合に絡めるようになったのは昨シーズンの半ば以降だ。少しずつ試合に絡む時間を増やしながら、その中で存在感を示せるようになった彼はチャンピオンシップや、ルヴァンカップ決勝、天皇杯決勝といった『タイトル』の懸かった一戦でもピッチに立つ。結果的にタイトルは天皇杯にとどまったが、彼にとってその喜びは『三冠』以上のものだった。

「自分が試合に絡む中でチームのタイトルに関われた経験は、大きな財産にもなったし、昨年とは全く違う充実感を感じられた。だからこそもっともっとそういうしびれる舞台に立ちたいし、そういう舞台でチームのために活躍できる選手になりたい」 そう話したのは今年のシーズン前だったが、その言葉通り、今季はプロになって初めて『J1開幕戦』からピッチに立つと、コンスタントに試合に出場。遠藤保仁や今野泰幸ら、日本を代表する『ボランチ』とポジションを争いながら成長を続け、最年少での出場となったリオオリンピック後も、安定感のあるプレーで今や必要不可欠な選手となりつつある。
その中で巡ってきた「しびれる舞台に立つ」チャンス。人生において1度きりのニューヒーロー賞受賞はもちろん喜んでいるが、彼が何よりも望むのはチームのタイトル、そしてその獲得のために活躍できる自分、だ。その思いを決勝の舞台で示せるか。現在のコンディションの充実を思えばこそ、偉大な先輩、宇佐美でさえもなしえなかったニューヒーロー賞&MVPのダブル受賞にも期待がかかる。

文:高村美砂(G大阪担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 決勝
10月15日(土)13:05KO 埼玉
ガンバ大阪 vs 浦和レッズ

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