【川崎F vs 清水】 ウォーミングアップコラム:「2万ゴール」をめぐり友人の鄭大世と対戦するチョン ソンリョン

2017年4月20日(木)


J1通算2万ゴールがかかっているということで、金曜日に開催される2試合に俄然注目が集まっている。報道陣が焚き付けるということもあるのだろうが、選手たちもチャンスがあれば狙いたい、というようなコメントを口にしている。

そもそも現役時代にそのタイミングで試合に出られる選手自体、数が限られてくるということを考えるとこれだけのめぐり合わせはなかなか無いことなのは間違いない。歴史に名を残すチャンスだということはもちろん、1/2の確率で決定的な瞬間をスタジアムで直接目撃できるチャンスに恵まれるという意味で、スタジアムを訪れる方は運がいい。

そういうお祭りに乗っかって、普段にもましてゴールへの気持ちを全面に出す姿が容易に想像できる選手が清水の鄭大世(チョン テセ・写真右)だ。彼はゴールへの貪欲さを隠さない選手だったが、歴史に名を刻めるこれだけのチャンスに飛びつかないわけがない。そんなテセに対し、どう立ちはだかるつもりなのかをGKのチョン ソンリョン(写真左)に聞いた。

彼ら二人は水原時代のチームメイトで家族ぐるみの付き合いがある友人でもある。そのテセがプレーする清水との対戦について何か思いがあるのではないかと尋ねたが「プロの選手はチームのために勝利のために100%を発揮するだけですし、それだけだと思います」とソンリョン。つまり、対戦チームに誰がプレーしていようと公式戦としての意味以上のものはないのだということであろう。

そこでソンリョンにテセの弱点を聞いてみると「ちょっと苛つかせたりすると効果があるかもしれませんが、逆にそれが闘志をかき立たせてプラスになることもあるので、むずかしいですね(笑)」と苦笑い。ただし「それだけ勝負に対して厳しいという感じだと思います。弱点というのはない感じですかね」とのことだった。

ちなみにテセは「人間ブルドーザー」とも呼ばれていたと告げたところ「うちにもブルドーザーみたいな(奈良竜樹のような)選手がいますから」と話し、チームメイトへの信頼感を示している。

あくまでも対戦チームに所属する一選手として見ており、必要以上の感情を持たないようにしているようだが、そんなテセとは試合前にやり取りをしているのだという。

「チケットを取っておいてほしいと言われました」とソンリョン。ちなみに「お金は払います」と言われたそうだが「お金はいりません」と返してチケットを用意したそうだ。そのあたりの友情をテセが忖度してくれるのかどうか、注目したいところだ(笑)。

取材・文:江藤高志(川崎F担当)


明治安田生命J1リーグ 第8節
4月21日(金)19:00KO 等々力
川崎フロンターレ vs 清水エスパルス