【栃木 vs 福島】 ウォーミングアップコラム:3試合連続零封もまるで意に介さない守護神ジョニー レオーニ。「たとえ50失点しても、チームが優勝できればそれでいい」

2017年5月20日(土)


8節が終了して栃木の失点数は「4」。現在3試合連続零封中だ。

横山雄次監督が「ここ数試合のいい部分は全員でまとまってハードワークしながらしっかり戦えていること」と話すように、DF坂田良太の長期離脱などケガ人が多数出るスクランブルな状況で、選手たちが危機感を強めて結束し、粘り強さを発揮して失点を防いできた。
「守備は機能しているし、失点しない試合を積みかさねると自信になる。日々の練習のなかで攻守ともにレベルアップできている。3バックでも4バックでも守備の考え方は一緒だし、今のところ何も問題はないよ」
最後方に構える守護神、ジョニー レオーニ(写真)は「チームは間違いなく成長できているよ」といい、白い歯をこぼした。

ディフェンスリーダーの尾本敬は今季から戦友となったジョニー レオーニに信頼を置く。
「どっしりと安定感がある、という表現がぴったりだと思う。ディフェンス陣としてGKに、こうしてほしいな、と思ったことを試合中にスムーズにやってくれるし、一緒にプレーをしていてストレスが一切ないんです」
尾本敬とジョニー レオーニが普段、互いに話せる英語で密にコミュニケーションを取れていることもプラスに働いているが、守備陣とGKジョニー レオーニの間で、言葉の壁を越えた阿吽の呼吸が生まれつつあるのは確かだ。

8節終了時点の一試合の平均失点は「0.5」。リーグ最少失点を誇った昨季の栃木に比して肩を並べる良い数字をキープしているが、ジョニー レオーニはまったく意に介さない。
「それは個人的な問題に過ぎないね。リーグ戦が終わったときの目標は一つだけ。それはJ2にあがることだ。もちろんたとえだけど、50失点したとしてもチームが優勝できればそれでいい。個人的な目標はどうでもいいんだ」
かつてスイス代表として活躍し、欧州CLではレアルやミランと対峙した経験を持つジョニー レオーニ。栃木に加入したときに「自分の経験と落ち着きをチームに還元したい」と話していたが、それが守備陣の信頼を勝ち取り、数字に表れてきている。
栃木は開幕から負けなしで2位まで浮上したが、「もっと上にいられたはず」と振り返り、まるで満足する様子はない。
「次の福島は開幕4連勝を果たしたレベルの高いチーム。J3は競争が激しく、抜きんでいるチームは一つもない。とにかく目の前の試合に全力を出すことが大事」
そして、油断も隙も見せようとしない。栃木の新守護神が醸し出す雰囲気は、今後、チームをどこまで引き上げるか。

文:鈴木康浩(栃木担当)


明治安田生命J3リーグ 第9節
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