【熊本 vs 千葉】 ウォーミングアップコラム:上村周平、プロ4年目で生まれた初ゴールがさらなる進化の契機になる。

2017年7月15日(土)



前回のホーム、東京V戦。デビュー4年目にしてようやく生まれたプロ初ゴールは、チームの連敗を止めるうえで貴重な追加点になったとともに、彼がこれまで積み重ねてきた日々のトレーニングに報いる、そして「いつその日がくるか」と、親のような気持ちで待ちわびていた多くのサポーターへの、嬉しいプレゼントになった。
「どこにこぼれてくるか分からなかったんですけど、こぼれてきたら先に触ろうと思って、思い切って入っていきました」
試合後のミックスゾーンで語った通り、「前に出て行く」という気持ちとプレー姿勢が、あの得点につながった。それは上村周平(写真)の持ち味でもある。

昨年の熊本地震では、生まれ育った益城町が大きな被害を受け、自宅周辺の風景もすっかり変わってしまった。先が見えない日々の中、避難所などでかけられた「ロアッソの活躍が熊本の元気になるとだけん、頑張ってね」という声に、プロとしての自覚と決意を新たにした。そうした経験もまた、トップ昇格したばかりの頃と比べて一段と精悍な顔つきに変わってきた理由ではないかと思う。
今シーズン序盤はなかなか出場機会を掴めない時期もあったが、監督交代とシステム変更を機に中盤に定着しつつある。試合に出続けることが、自分が育ったアカデミーの選手達にとって小さくないモチベーションになること、そして地元の活力につながることも理解している。

千葉戦では昨季まで共にプレーした清武功暉を抑えなくてはならない。
「(清武)功暉くん、いま調子に乗ってる? あ、『調子が良くて勢いに乗ってる』、か(笑)。みたいなんですけど、あんまり気にせず。でも、功暉くん以外の選手も点を取れる選手がいるので、自由を与えないようにしたいと思います。あとは、前に出て行くことも意識して、やります」
同期の嶋田慎太郎とともに、もうそろそろチームの中心に名乗りを上げてもいい頃だ。それを裏付けるプレーを見せる。

文:井芹貴志(熊本担当)


明治安田生命J2リーグ 第23節
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ロアッソ熊本 vs ジェフユナイテッド千葉