【盛岡 vs 北九州】 ウォーミングアップコラム:「出られている喜びと不甲斐なさと」勝負の時を迎えている土館賢人

2017年9月2日(土)


どんなときでも底抜けに明るく、「ドディー」の愛称で親しまれる土館賢人(写真)は、昨季、大卒ルーキーとして盛岡に加入。しかし、1年目はけがの影響もあり、5試合の出場にとどまった。

チャンスが巡ってきたのは8月20日に開催されたG大阪U-23戦だった。今季初めて先発メンバーに名を連ねると、ボランチとして62分までプレー、次節の栃木戦でもフル出場を果たした。普段のトレーニングへの姿勢、中断期間に行われたトレーニングマッチでの出色のプレーが評価につながり、自力でつかみ取った大きなチャンス。自身にとっては勝負の時を迎えている。
「栃木戦では(G大阪U-23戦で打てなかった)ミドルシュートは打てましたけど、やっぱりゴールにつなげられるようにならないと。(試合に出る)チャンスをもらっているので結果を出したいですし、それができていないことに不甲斐なさを感じています」
現在の彼にとってはこれまでと同じようなプレーでも、そこから学ぶこと、感じることは計り知れないほど大きく、意味のあるものに変貌しているはずだ。これは公式戦という真剣勝負の中に身を置いているからこそ、得られる意識だろう。

一方で、昨年盛岡にやってきた土館は、街やサポーターに対して非常に強い感謝の念を抱いている。
「盛岡はホヤとかじゃじゃ麺とかおいしいものもたくさんあるし、住みやすいし、本当に好きになった街。チームの成績が良くない中でもサポーターはすごくあたたかな声を送ってくれる。他チームだったらブーイングやヤジが飛んでもおかしくないと思うんですけど、しっかり支えてもらっている。責任感、使命感みたいなものをなおさら感じますね」

盛岡への愛着を日増しに強めている土館。彼は今、試合に出ているからこそ感じられる悔しさ、充実感、不甲斐なさを全身で受け止め、プレーヤーとして成長するためのエネルギーに変えようとしている。ピッチにおけるその一声、そのワンプレーが彼にとってかけがえのない成長の礎となる。

文:高橋拓磨<cross Line>(盛岡担当)


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