【浦和 vs C大阪】 ウォーミングアップコラム:同世代の活躍をよそに。矢島慎也の秘めたる決意

2017年9月2日(土)


堀孝史監督が率いる“新生レッズ”の中で、矢島慎也(写真)の存在感が増している。例えば直近のリーグ戦であるJ1第24節の清水エスパルス戦では、終盤に交代でピッチを退いたものの、逆転勝利を収めた試合後、チームメートの梅崎司に「矢島がキーポイントだった」と言わしめた。
「シンヤが間や前に侵入を繰り返すことで、スペースが空いてきて、そのスペースをほかの選手が使えていたと思います。それによって連動性が出てきましたし、ギャップを作る形ができました」(梅崎)

4-4-2で守備ブロックを構築してくる相手に対して、相手のライン間でボールを引き出しながら、機を見て縦パスを入れていく。やや守備に重心が置かれている堀レッズでは、矢島のそうしたプレースタイルが攻撃にアクセントを生んでいる。とはいえ、本人はゴールやアシストといった目に見える数字を残せていないことに「物足りない」と感じている。今季の公式戦フル出場も8月30日に行われたYBCルヴァンカップ準々決勝第1戦・セレッソ大阪戦でようやく果たせたばかりだ。
「縦パスの場面をもっと増やしたいし、自分が前を向けるタイミングも増やしたい。試合に出れば出るほど課題が出てきます」と矢島。噴出する課題も、試合に絡めているからこその悩みでもある。

C大阪戦の翌日にはリオオリンピックをともに戦った仲間が日本代表のロシアワールドカップ出場権獲得に貢献していた。浅野拓磨が、井手口陽介がもぎ取ったゴールを矢島は「すごいとは思います」と言葉少なに振り返った。まだ、矢島にとって、自分自身がフル代表のピッチに立つことは想像できない。
「僕はまだそんなに浦和で試合に出続けているわけではないので、まずはココでやることがあると思っています」

まずは浦和で確固たる居場所を築くこと。目前に控えたホームでのルヴァンカップ準々決勝第2戦も、矢島にとっては、1戦1戦が勝負の場でもある。

文:郡司聡(浦和担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦
9月3日(日)18:30KO 埼玉
浦和レッズ vs セレッソ大阪