【仙台 vs 鳥栖】 ウォーミングアップコラム:“仙台の”野津田岳人は、ユアテックスタジアム仙台で大暴れできるか

2017年9月9日(土)


野津田岳人(写真)は燃えている。
「久しぶりの公式戦になるので、気合いが入っています。ユアスタでできるのは楽しみですね」
この夏に仙台に広島からの期限付き移籍というかたちで加入し、仙台が採用する3-4-2-1フォーメーションを基本としたシステムのシャドーでプレー。左足からの多彩なキックを主な武器として、チームへの順応もハイペースで進めていた。明治安田生命J1第23節・新潟戦で仙台の一員としての初出場を果たすと、ゴール前への飛び出しやミドルシュートでチームを勢いづけ、逆転勝利に貢献した。第24節・札幌戦では、加入後初の先発出場。さらに仙台の仲間との連係を深め、プレーを磨いている。

しかし、ホームゲームでの出場は、まだ果たしていなかった。選手登録直後にホームで開催された8月13日の第22節・広島戦は、相手が期限付き移籍元で、契約に基づき出場はできず。8月30日のJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝・鹿島戦の第1戦については、清水所属時に今大会で出場記録があるために、移籍後は出場できず。ユアテックスタジアム仙台のホーム側の雰囲気は既に味わい、マスコットのベガッ太さんにもご挨拶済み。あとはここでプレーするチャンスをつかむだけ、というところだった。
先週はルヴァンカップを戦うチームを見て、「チームがレベルアップし、タイトルに向けて強くなっていることを実感しました。自分もその中で、練習でも力になれるようにしたい」と思いながら、自分がこのシステムの中で入った場合にどうすべきか、前節・札幌戦の反省とともにイメージしていたという。

そして9月10日のJ1第25節・鳥栖戦に向け、練習で野津田は調子を上げている。「状況に応じて、背後のスペースを突くことと、足元で回すことを使い分けたい」。パスの出し手としてキックを生かすことは勿論、パスの受け手としても相手守備陣の背後や脇に飛び出す動きに工夫を加えた。現在の仙台のシャドー候補の中では唯一左利きの野津田が、他の選手とポジションを入れ替えながら相手ゴール前に飛び出せば、また新しい脅威となることだろう。
そして、彼にはミドルシュートという飛び道具がある。7日の戦術練習でもサイドの意外な場所から豪快な一発を決め、見学客をどよめかせた。守備組織の整った鳥栖を崩すには手間が必要かもしれないが、野津田のミドルシュートにはそのような堅陣でも問答無用で崩せそうな力がある。
「一番は、ゴールに向かって前向きなプレーを出せれば」。“仙台の”野津田がユアテックスタジアム仙台のピッチに立ったとき、どのようなプレーでサポーターを沸かせてくれるのだろうか。

文:板垣晴朗(仙台担当)


明治安田生命J1リーグ 第25節
9月10日(日)18:30KO ユアスタ
ベガルタ仙台 vs サガン鳥栖