【G大阪 vs 新潟】 ウォーミングアップコラム:ルヴァンカップで結果を残した井出遥也は再びチャンスをつかめるか。

2017年10月13日(金)


今季、ガンバ大阪に加入したものの、これまでの公式戦への出場は天皇杯・2回戦のみ。その状況を踏まえ井出遥也(写真)はルヴァンカップ準決勝・セレッソ大阪戦を「最後のアピールのチャンス」と考えていた。

「もし試合に出ることができたら当然、アピールしようと思っていたし、むしろ、これを逃したらもうチャンスはもらえない、というくらいの覚悟もあった」

そんな決意で迎えた第1戦。井出は80分に投入される。スコアは1−1。天皇杯はサイドバックでの出場だったのに対し、今回は本職の左MFに投入されたものの、その1分後、81分に相手に逆転ゴールを許してしまう。だが、結果的にそれによって戦い方、やるべきことが明確になったのだろう。「ゴールに向かうプレーをするしかない」と気持ちを集中させる中で、86分、初瀬亮からのクロスボールにあわせてダイレクトで右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

「クロスが上がってくる前から、真ん中があいているのは感じていました。その中で亮が素晴らしいボールをくれたので、ふかさないように、振り切ろうと思って打ったらゴールにつながった。決して簡単なボールではなかったですが、しっかりとあわせることができてよかったです」

加入した直後から怪我に悩まされる時期が続いた。それもあって、ここまでのJ1リーグ戦への出場はゼロ。2試合ほど控えメンバーに名を連ねたものの、ピッチに立つことはできなかった。結果、加入した直後に話していた「1日も早くガンバ大阪の一員として公式戦を戦いたい」という思いは、なかなか実現できずにいたが、気持ちが折れることはなかったそうだ。普段の練習から何度も口にしていた「チームも、選手個々にもレベルの高さは感じていたし、この練習をしっかりやり続けていたら、そのままのプレーが公式戦のピッチでも発揮できるようになる」という思いに揺らぎはなく、だからこそ試合に絡めない現状にも真摯に向き合って自分を磨いた。その中での移籍後初ゴール。75分から途中出場した第2戦は、試合終盤にチームが崩れて、後半アディショナルタイムに失点し、個人としても、チームとしても悔しい結果に終わったが、井出にとっては間違いなく今後の『きっかけ』になるルヴァンカップだったと言えるだろう。

いや、ここでの収穫を今後いかに生かし、残り少なくなったシーズンでどんな結果を求められるのかは、井出個人にとっても来季につながる重要な部分。攻撃の停滞が感じられる今、そのチームの攻撃を活性化するような働きができれば、それは自ずと自身の可能性を広げることにつながるはず。だからこそ、井出の残りシーズンに期待している。

文:高村美砂(G大阪担当)


明治安田生命J1リーグ 第29節
10月14日(土)14:00KO 吹田S
ガンバ大阪 vs アルビレックス新潟