【浦和 vs 神戸】 ウォーミングアップコラム:再びチャンスを得るために誰よりも輝け、遠藤航

2017年10月13日(金)


クラブと代表で異なる役割を担う、その難しさを遠藤航(写真)は改めて感じた。これまで出場機会に恵まれていなかった選手にとって貴重なアピールの場となった10月の代表2連戦、遠藤は2試合目のハイチ戦にアンカーとしてフル出場した。

浦和では3バックのリベロ、4バックにシステムが変わってからはセンターバック、サイドバックと複数のポジションをなんなくこなしているものの、中盤でプレーする機会はほぼない。そういった中でオリンピック代表で起用されていたダブルボランチでもなく、アンカーという馴染みの薄い役目は高いユーティリティ性を誇るクレバーな遠藤にとっても「しんどかったです」と苦労するものだった。

普段一緒にプレーしていない選手たちと、普段やっていないポジションでプレーするというのは、存在感をアピールするには非常に厳しい条件だったが、自他ともに認める当落線上の選手としては与えられたチャンスを生かすしかなかった。

ハイチ戦ではインサイドハーフに倉田秋、小林祐希と攻撃に特徴のある選手がいたこともあって、シンプルに彼らに預けることでリズムを生み出そうという意図は見えたし、浦和では攻撃のスイッチとして機能している縦パスを入れるシーンもあった。ただ、守備の防波堤となるべきアンカーを務める中で、個人というより組織として課題があったとしても、結果的に3失点を喫したことで悔しい試合になってしまった。

「中盤は自分は代表に来ないとプレーもできない」と話すように、浦和に帰ればDFとして研鑽を積んでいくことになる。眼前にそびえる壁は他の選手以上に高いかもしれないが、ワールドカップという夢の舞台に乗り込むためにはそれを乗り越えるしかない。

「まずはメンバーに入ることを目指してやっていかないといけないので、クラブで与えられたポジションで自分の良さを出していきながら、ここに入れるようにクラブに帰ってやっていきたい」

代表のためにクラブでプレーしているわけではない。だが、最高峰の舞台に立つという目標は、日常の戦いの場で輝く上でも強いモチベーションになる。浦和で誰よりも存在感を示し、再び挑戦権を掴み取れ。

文:神谷正明(浦和担当)


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