【千葉 vs 松本】 ウォーミングアップコラム:得点を望みながらもチームを助けるために犠牲になることを厭わない船山貴之

2017年10月13日(金)


今シーズン、3トップの右サイドでスタメン出場を続けている船山貴之(写真)だが、前節終了時点で3トップの中央でプレーするラリベイが14得点、主に3トップの左サイドでプレーする清武功暉が11得点であるのに対して、彼はまだ4得点とゴール数では結果を出せていない。

しかし、スタートポジションはサイドに開いていることが求められるポジジョンでのプレーの習得に努める一方で、船山は北爪健吾から山本真希、そして山本真の負傷欠場時は溝渕雄志と、シーズンが進むにつれてスタメンが変わってきた右サイドバックの選手との連係に気を使い、攻撃の組み立てで大きく貢献してきた。

「最初にサイドに開いていないといけないので、そういうのは初めてだったから最初は難しかったですけど、9カ月もやればだいぶ理解はできます。今は、ボールが来れば右サイドでは絶対に相手の守備は崩せるし、右サイドでボールを失う回数はたぶん少ないと思うので、そういう面に関しては連係がいいと思います。(右サイドバックでプレーする選手は)みんな性格も違うし、プレースタイルも違うんでね。それでも、プレーしやすいようにしてあげたいし、ポジションがサイド同士の選手は絶対に連係が大事なので」

特に、北爪やルーキーの溝渕は試合経験が少なく、船山が彼らを助ける部分は多い。今節で対戦する松本で点取り屋として活躍していた時よりも、今は彼が攻守でやるべき仕事は増えているはずだ。それでも、船山は自分が思うようにゴールを奪えていないことに言い訳はしない。
「点は取りたいけど、得点チャンスはあるから、そこで決められるか、決められないかは俺の問題なので。でも、チームを助けるという部分でも仕事はあるし、それは誰かがやらないとチームがうまく回らない。みんなが中心でやるわけではないし、いろんな面でやっぱり誰かが犠牲にならないといけないと思います」

それでも、シーズン途中に加入した新戦力の為田大貴のドリブルでの仕掛けという特長あるプレーが評価され、為田が3トップの左サイドに入り、清武が3トップの右サイドに移って、船山は第33節・水戸戦からベンチスタートが続いた。だが、前節(第36節・岡山戦)は町田也真人の負傷欠場もあって、千葉はダブルボランチで、2トップが縦関係のシステムに変更し、船山は右サイドハーフでスタメン出場。21分に失点すると、フアン エスナイデル監督は1・5列目のような位置でプレーしていた清武と船山のポジションを入れ替えた。すると、千葉の攻撃は活性化され、3-1の逆転勝利を収めた。

今節に向けての10月12日の練習での紅白戦では、スタメン組のチームは前節と同じシステムで、船山は1・5列目のポジションでのプレーもあった。前節の試合後に「今日は自分が真ん中に入って自由に動けたし、そこでダブルボランチとも絡めたのでやりやすかった」と話した船山は、10月12日の練習後、今節に向けてこう話した。
「システムやスタメンがどうなるかまだわからないけど、攻守で距離感は大事にしたいですね。今日(の紅白戦)は全部がすごく後手に回っていたので。それが本番じゃなくてよかったなというくらい、まだ修正点はある。今節はセカンドボールをうちがどれだけ拾えるかが重要です。そこで松本に負けていたら後手を踏んでしまうので意識したいです。(新しいポジションについては)中盤の仕事もしないといけないけど、それはそれでおもしろいですけどね。なおかつゴールに向かって行けるので」

船山のスタメンが確約されているわけではなく、システムやポジションも未定だ。だが、どんな時もチームのために献身的にプレーする船山の姿は注目すべきもの。そして、船山が古巣を相手に第21節・大分戦以来のゴールを奪うことに期待したい。

文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第37節
10月14日(土)15:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs 松本山雅FC

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