【熊本 vs 徳島】 ウォーミングアップコラム:黙々と駆ける。チームの心臓、黒木晃平の新境地。

2017年10月21日(土)



「試合には出てますけど、得点やアシストがまだまだ少ないんで、目に見える結果が欲しいんです」
そういって謙遜するが、チーム屈指のデータがある。前節までで出場停止の1試合を除く36試合に出場し、プレー時間は唯一、3,000分を超える。この数字こそ、黒木晃平(写真)が熊本にとってなくてはならない存在であることを示す揺るぎない証拠だ。

佐賀大学を卒業後、双子の兄・恭平(大分)とともにプロの第1歩を踏み出した鳥栖ではレギュラーに定着することはできなかったが、地元の熊本に加入して以降、徐々に頭角を現してきた。だが本来のポジションである守備的MFは、黒木が加わった当時から経験豊富な選手がいる激戦区。ライン際のサイドのエリアへとその主戦場が次第に移っていくことは、本意ではなかったかもしれない。だがこのことが、本来の持ち味を生かすことにつながった。
「もともと、ポジションにはそんなにこだわりはないんです。ボランチは重要なポジションですけど、サイドバックやサイドハーフ、ウイングバックもやりがいがあるし、目立たないけど大事なポジション。上下動が必要でハードなんですけど、守備の時の絞りとか、奪ってから、出してから前に出て行くという部分で、自分の良さも生かしやすいのかなと。攻撃参加が得点につながったり、相手を防いだりできたら喜びを感じますし、もっといろいろ経験して、もっと存在感を出したい」

昨シーズンは、高校の先輩にあたる巻誠一郎とともに、主将の岡本賢明を支え、チームを引っ張る副主将を任された。年齢的にもそういう立ち位置にきている。
「皆が同じように持っていると思いますけど、在籍期間も長くなって、加入した頃より必然的にチーム愛も大きくなってきた気がします。やっぱり地元ですしね、このチームでJ1に行きたい。そういう責任を持ってプレーしないといけないと思ってます」
サイドの仕事人として拓いた新境地で、さらなる高みを目指す。

文:井芹貴志(熊本担当)


明治安田生命J2リーグ 第38節
10月22日(日)14:00KO えがおS
ロアッソ熊本 vs 徳島ヴォルティス