【神戸 vs 清水】 ウォーミングアップコラム:J1通算200勝へ。ポイントはCB岩波拓也のオフェンス力!?

2017年12月1日(金)


広島戦に続き、前節のC大阪にも敗れた神戸は順位を9位に落とした。J1通算200勝もリーチがかかったまま凍結状態。J1残留に後がない清水との最終節は難しい戦いが予想される。だが、神戸としても一桁順位死守、J1通算200勝、そして12月23日の天皇杯準決勝(vs.C大阪)に向けて意地を見せたいところだ。

ポイントは守備の修正だ。ここ2試合で5失点と崩壊しているからだ。原因は前線からのプレッシングがハマらないこと。1-2で敗れた広島戦の後、吉田孝行監督はこう振り返っている。「前半はファーストコンタクトがゆるかった。相手へのプレッシャーがかからず、間を取られ、サイドを崩されてクロスを上げられていた…」

1-3で敗れたC大阪戦も原因は同じ。ギャップを突かれ、サイドに展開され、クロスからゴールを割られる。右SB松田陸のクロスから杉本健勇に頭で決められた同点ゴールがまさにいい例だった。

打開策としてはリトリートしてブロックを組む手もなくはない。だが、むしろポイントは攻撃にあるとも考えられる。広島・C大阪の2試合とも追加点(2点目)が奪えていれば、DFラインがずるずると後退することも防げた可能性があるからだ。

キーを握っているのはCB岩波拓也(写真)だろう。ビルドアップ能力ではJ1屈指の彼が、いかにしてDFラインを高く保ち、追加点を引き出せるか…。

以前、岩波は神戸でのビルドアップについて話したことがある。多分に冗談が含まれているが、神戸のストロングポイントもしっかり抑えているから興味深い。「試合の映像を振り返ってもらったらわかりますけど、僕がボールを持ったらルーカス(ポドルスキ)か(小川)慶治朗くんにしかパスを出してません。ルーカスはボールを収めてくれるし…まぁ常に(ボールを)ほしがるし(笑)。慶治朗くんはとにかく相手DFの裏に走らせる…ドッグランみたいなイメージですね(笑)」

実際には、サイドに散らしたり、ボランチに当ててリターンを受けたり、ボールと相手を巧みに動かしながら鋭いタテパスを入れたかと思えば、精度の高いロングフィードでスタジアムを沸かせる。今こそ、彼のオフェンスデザイン力が問われる時かもしれない。

奇しくも、当コラムの今季一発目でも岩波のビルドアップについて書いていた(詳しくはこちら)。対戦相手も今節と同じ清水。2017年は岩波にはじまり、岩波に終わるシーズンだったのかもしれない。「(広島に敗れた後)今回みたいな試合をしてたらアカン。チームとしても、個人としても」と振り返った岩波は、今季最後のリーグ戦をどう締めくくるだろうか。

文:白井邦彦(神戸担当)


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