【東京V vs 松本】 ウォーミングアップコラム:キャプテン井林章が語る、鬼門撃破の鍵は「セットプレーとセカンドボール」。

2018年3月10日(土)


J1昇格のために、東京Vが絶対に克服しなければいけない難問がある。その1つが、松本山雅打倒だ。リーグ戦の対戦成績は1勝3分け6敗。その1勝も、さかのぼること6年前、2012年3月4日に挙げたものだという相性の悪さだ。

だが、「人が変われば変わる」と言われるのがサッカーである。ロティーナ監督も昨季からの指揮である上、現メンバーは他クラブ経験者も多い。この種のデータは、全く気にする必要はないだろう。

ただ、その上で、唯一とも言える、この対戦結果を度外視できないのが、主将・井林章(写真)である。2013年に東京V入りし、一貫して緑の戦闘服を着続けてきた。入団後、一度も勝てていない相手を前に、さすがに「あまり良いイメージはないですよね」と、ただただ苦笑するしかない。

「圧力が、J2の中でも本当に高い。みんな本当にアグレッシヴに来て、要所要所では『たとえファウルでも止めてやろう』ぐらいの気迫がすごく伝わってくるチーム。良い意味で“戦いづらいチーム”」だと、その印象を語る。一刻も早く苦手意識を払拭するためにも、この試合だけは絶対に勝ちたいところだが、そのためのポイントとして、「セットプレー」を鍵に挙げる。

過去の対戦経験からも、「間違いなく何かしらやってくるチーム。マークにつかれてない選手が飛び込んできたり、ショートで引き出したりしてくる動きは絶対にあると思うし、去年の失点も、ニアを使われてのものだったので。同じようなことがないように、本当に細心の注意を払って挑まなければいけない」と、警笛を鳴らす。最善の対策として、まずは「決定的なセットプレーになり得るような場所では、できるだけファウルをしないこと」を、チーム全体が意識して挑む。

また、もう1つ警戒するのが、松本のセカンドボールへの反応の速さだ。「1トップに高崎(寛之)選手がいて、その周りにいる選手のセカンドへの強さ、速さ、読みの鋭さが本当にすごい。そこで支配されると、間違いなく押し込まれるので、セカンドボールをいかに自分たちが取っていくかが非常に大事になってくる」。勝敗を左右するポイントとして着目したい。

東京Vサポーターにとっては、今季から松本に加わった前田直輝を対戦相手に迎えるのは、感慨深いことだろう。東京Vのアカデミーから2012年にトップ昇格。14年には背番号『11』を託されるほど、将来を嘱望されていた。2015年に期限付き移籍で松本、16、17年は横浜FMと、いずれもJ1でプレーしていたため、今回が初の凱旋対戦となる。井林はじめ、アカデミー時の1つ下の畠中槙之輔、澤井直人らは「あの、独特のテンポを持つドリブルには気をつけたい」と、口を揃える。

「とにかく、(松本)山雅に関しては、辛抱強くやるしかない。堅いチームなので、自分たちのサッカーがやれても、そう簡単には点が入れられないと思う」。我慢比べ必至の緑対決。J1昇格への絶対条件として、是が非でも勝点3をもぎ取ってみせる。

文:上岡真里江(東京V担当)


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