【岡山 vs 大分】 ウォーミングアップコラム:今日も自らを追い込むGK一森純。

2018年3月10日(土)


昨年、加地亮さんが現役引退をして、岡山のクラブハウスの朝は、少しだけ遅くなっただろうか。チーフマネージャーの谷口功一さんによると、そうでもないらしい。

今、クラブハウスに一番早く顔を出すのは、GK一森純(写真)だ。この冬は、霜が張った車のフロントグラスにお湯をかけるところから、一日をスタートさせていた。「一回失敗したんが、起きて、先にお湯をかけておいて、『行けるわー』と思って、家に戻ってご飯を食べて。で、外に出たらまた凍ってて」と教えてくれる。

朝6時前に着いて、筋トレなど、「自分に不足している」ことに取り組む。「優勝したいから、まだまだ成長しないとだめなんです。時間が足りないという気持ちから、自然とそうなってます」。

開幕戦から2試合無失点勝利。昨年は初のクリーンシート達成が6月11日の第18節・山口戦だった。まだ相手チームの状況も落ち着かないため、参考にはならないと捉えるが、一森純は今年もネットで「#一森さん、止めてくれるぜ」で語られる。最終ラインには、18歳の阿部海大、22歳のチェ ジョンウォンらルーキーがすでにスタメンで出場した。いずれも優れた選手だが、この舞台で踏んだ場数は少ない。

「自分たちが先にコーチングすれば、『経験』は、補うことが出来る。一方で、喜山康平君が出れば、彼は引き出しの多い選手なので、ほかにフォーカスしてコーチングが出来る。そういうところは補い合える。それぞれの良さは違うけど、それをプラスに出せるように意識しています」

頼れるGK陣には今年、新たに札幌から金山隼樹も加入し、いっそう賑やかになっている。ポジティブな声を掛け合える仲間であり、「フィールドプレーヤーにも良い影響を与えられるキーパー陣でありたい」と考えている。「正GK争い」という概念は彼にはなく、「チームのために何が出来るかを考えた時に、自分を高めることや、仲間を助けるということがある」だけだと話す。

昨年、毎朝を一緒に過ごしていた加地さんには、今も電話で話を聞いているという。「全部を真似するんじゃなくて、自分に良さそうなものを試しています。いまだにお世話になっています。『皿洗いしとんや』って言いながら答えてくれます」。

開幕戦の前の週、非常に研ぎ澄まされた顔をしていた。あの表情の精神・肉体の状態になるまで、彼は長いシーズンの毎日毎日で、自身を追い込むのだろう。

文:尾原千明(岡山担当)


明治安田生命J2リーグ 第3節
3月11日(日)14:00KO Cスタ
ファジアーノ岡山 vs 大分トリニータ

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