【熊本 vs 東京V】 ウォーミングアップコラム:幅を広げ信頼を重ねてきた、黒木晃平の生きる道。

2018年4月14日(土)


「副キャプテンらしいことは何もしてないんです。自分ももう28歳だし、いつまでもふざけていられない(笑)。プレーで頑張って、誰よりも走るしかないというか。そういうところでキャプテンのアキさん(佐藤昭大)やチームの支えになれば」

開幕からフル出場を続けている黒木晃平(写真)はそう話す。

しかし昨季はチーム最多の40試合に出場し、クロス数などで高い数字を残した。今季は開幕戦こそ右サイドでプレーしたが、第2節以降は左ウイングバックとして先発。第2節の徳島戦で田中達也の、そして前節町田戦では皆川佑介の得点を、左足のクロスでアシストしている。

もともと守備的MFだが、サイドバックに起用されて定着したのが2015年。豊富な運動量にくわえて、複数のポジション、さらにアウトサイドでも左右両方でプレーできることは黒木の強みではあるが、それは逆に言えば、特定のポジションで1番手になりきれないという可能性も潜んでいた。

それでも、しばらく試合に絡めない時期があっても、しぶとくプレーの幅を広げ、信頼を勝ち得ることで、キャリアを積み重ねてきたのだ。

「いまのシステムはFWがしっかり収めてくれるし、ウイングバックとしてはやりやすいです。決まりごとがはっきりして、姿が見えなくても走りこんでくる場所に出せばつながるというイメージがある。徳島戦の(田中)達也へのアシストもそんな感じでしたし、迷いなく、自信を持ってプレーできていると思います」

自らも被災した熊本地震から2年となる今節、選手会で益城町のテクノ仮設団地に住む人を招待しようと、チラシを配りに行った。

「まだまだ避難生活をしている人もたくさんいて、次の試合はそういう方もたくさん来てくれると思うので、そこで僕らがしっかり戦わないと。去年の4−0というのは出来過ぎだったと思いますけど、あれくらいのパフォーマンスは見せたい」

チームを支え、地元に元気を届ける。その思いを力に、黒木晃平は芝の上を駆ける。

文:井芹貴志(熊本担当)


明治安田生命J2リーグ 第9節
4月15日(日)13:00KO えがおS
ロアッソ熊本 vs 東京ヴェルディ

えがお健康スタジアム(ロアッソ熊本)
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