【仙台 vs 札幌】 ウォーミングアップコラム:富田晋伍の意地が、己を、そしてチームをレベルアップさせる

2018年4月27日(金)


明治安田J1第10節・C大阪戦で逆転負けを喫した後、仙台の選手たちは皆悔しさを露わにした。この日のゲームキャプテンを務めて67分間プレーした富田晋伍(写真)もまた、その一人。渡邉晋監督が「チームで一番の負けず嫌い」と評する背番号17は、その悔しさも人一倍だったかもしれない。しかしその気持ちの中でも、彼は丁寧にこの試合の反省点について述べた。
「前半に入るところではいいかたちでボールを回せていましたし、フィニッシュで終わるところも何回かできました。でも、1点を取ってからボールを奪った後に、もう少し(味方の攻め)上がりを待って自分たちがポゼッションをやりきれなかったところで、リードはしていたけれど押しこまれる場面が前半からありました」。
チームが同点弾や逆転弾を決められたのは後半のことだが、前半のうちから、もっと細かく言えば先制点が決まった10分から、ボールを持てても何のためにボールを持つのかはっきりできないうちに、攻守ともプレーが消極的になった。そのことを、富田は悔やんだ。
 
チームはこの日の敗戦で、今季のJ1リーグ戦で初めて連敗を記録した。だが開幕から好調だった時期にも、富田ははしゃぐことはなかった。彼はチームとしてまだまだ改善すべき点も、成長できる点もあることを実感し、より先を見ていた。そしてもうひとつ、彼自身が、昨季までより厳しいポジション争いに身を置いていたからだ。
 
今季がキャプテン4年目となる富田だが、昨季は負傷で終盤戦に出られず、今季は先発争いが激化したことで、試合に出場すること自体のハードルは上がっていた。J1第5節・長崎戦では、今季初めてリーグ戦で先発を外れ、悔しい思いをした。
それはチーム全体の力が上がったことを意味するのだが、富田はそこで置いていかれるような選手ではない。得意のボール奪取能力という強みはそのままに、この仙台のスタイルの中で求められるミクロとマクロの視野を前提としたポジショニングや、パスの選択肢を増やすなど、自らを高めて再びポジションをつかみ取った。
 
チームが確実に力をつけている中で、訪れた連敗という試練。そういう苦しいときこそ個々の強さが試されるものだが、富田はその中で一層強さを見せる選手といえる。
「みんなやるべきことは分かっているし、話し合っていること。でも、それを行動に移すところをはっきりさせなければいけない。(試合間隔が短い)連戦ですぐに試合が来ることをポジティブにとらえ、この前(前々節)に負けたホームで今度は勝点3を取り、前を向ける試合をします」。
 
力強い決意とともに、次節の札幌戦に向かう。

文:板垣晴朗(仙台担当)


明治安田生命J1リーグ 第11節
4月28日(土)14:00KO ユアスタ
ベガルタ仙台 vs 北海道コンサドーレ札幌

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