【水戸 vs 岡山】 ウォーミングアップコラム:けがから復帰し、前節水戸デビューを飾った前寛之。「勝利にこだわったプレーを見せる」

2018年5月12日(土)


第13節徳島戦、ボランチとして先発に名を連ねたのが前寛之(写真)であった。

チーム始動2日目の練習中に右足第5中足骨の近位骨幹部を疲労骨折。長期離脱を余儀なくされた。「年間通して試合に出ること」を目標に今季水戸に加入した前だったが、その目標はいきなりかなわないものとなってしまった。開幕前、チーム作りが行われるトレーニングの横で、悔しい思いを噛みしめながらも、1日も早い復帰のために自らと向き合い、黙々とリハビリを行う姿が印象的であった。

ただ、「その時間は無駄ではなかったと思う」と前は言う。「病院でもしっかりリハビリをしましたし、医師やトレーナーからはじめて聞くようなことをいろいろ教えてもらいました。体の構造だったり、体の動かし方など、新しい知識を得ることができました」と述べ、「今は自分の変化に対して、手ごたえを感じています」と自信に満ちた表情を見せた。

けがをする前よりもパワーアップした自分を見せる。その思いで挑んだ復帰戦。「試合勘がなく、最初は硬く入ってしまった」と反省するように、試合序盤は前らしいアグレッシブな姿勢は影を潜めた。

しかし、時間とともにチームにフィットしていき、存在感を発揮していった。前半途中から幅広いエリアをカバーし、力強い当たりでボール奪取を繰り返した。そして、鋭い縦パスを入れて、攻撃のリズムに変化をつけた。試合には敗れはしたものの、中盤で輝きを放った前のプレーはチームにとって大きな収穫となったことは間違いない。今後、中盤の軸になることを予感させた。

水戸での2試合目となる今節、もう硬くなることはないだろう。前節後半に見せたような攻守でアグレッシブなプレーを見せてくれるに違いない。「とことん勝利にこだわったプレーをしたいと思っている」。そう語る前の闘志が、悪い流れを断ち切り、再浮上への風を送り込む。

文:佐藤拓也(水戸担当)


明治安田生命J2リーグ 第14節
5月13日(日)14:00KO Ksスタ
水戸ホーリーホック vs ファジアーノ岡山

スタジアムナビ