【北九州 vs G大23】 ウォーミングアップコラム:存在感増す藤原奏哉。ハートとタフさ前面に、ホーム戦必勝誓う

2018年5月19日(土)


若い力が北九州を押し上げようとしている。阪南大から新加入の藤原奏哉(写真)はリーグ戦に2戦連続でフル出場中。13日の県サッカー選手権大会決勝(天皇杯県予選)では野口航のシュート性のクロスに突っ込んでゴールを挙げた。「ワタルが打つときに、ゴールに走って行けばこぼれ球は来ると思った。走っていて良かった」。気持ちで押し込んだ一矢は、チーム浮揚への銅鑼を鳴らす一撃になったかもしれない。

初出場した5月3日の秋田戦では、ボールを受けるのを厭わず、終盤まで豊富な運動量で戦い続けた。「走ることを基本にしてやっていかないと自分のリズムも出てこない。アンカーをやっても前のポジションをやっても、常に人と関わりあいながら周りのサポートをしていく」。パスの受け手も出し手もほとんどが年上の選手で、シーズン序盤は「気を使った」と振り返るが、練習を重ねるにつれて距離が縮まり、「運動量を出せているし、ベテランの選手たちとの関係性も良くなってきた」。深まる連係がプレーの良さに表れた。

公式戦のピッチに立ち続けられる選手になるため、努力は惜しまない。練習中に手を抜かないのは当然だが、全体練習後にも1時間強、若手選手やポジションの近い選手などと自主トレに励む。「動きの質やちょっとしたポジショニングはトレーニングしないといけない。週1くらいのペースで、同じメンバーでやっている」と話し、大半の選手が引き上げた練習場の端っこで、はつらつとした表情で課題改善に取り組む。

ポジショニングなどに加えて、「メッセージを付けたパスを出せればFWも動きやすい」とパスの質にも注力。持ち前のタフさに加え、プロリーグの中でも通用する繊細なプレーもプラスされ、藤原の存在感は増すばかりだ。ただ、ここまでのリーグ戦2試合と県選手権決勝はいずれも北九州市外での開催で、まだミクスタで勇姿を見せていない。チームはミクスタでの勝利から遠ざかっているだけに、「ホームでいいパフォーマンスを出せて、なおかつ点を取って勝てれば一番いいのかなと思う。ここ数試合での出来をさらに向上させていきたい」とホーム戦初出場での活躍を誓う。

「まずは勝ちたい。勝たないと意味がない」。勝利を待つミクスタ。積極果敢なプレーで銅鑼を鳴らす若人たちが、暗がりから北九州を引っ張り出す。

文:上田真之介(北九州担当)


明治安田生命J3リーグ 第11節
5月20日(日)14:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs ガンバ大阪U−23

スタジアムナビ