【栃木 vs 水戸】 ウォーミングアップコラム:集中を研ぎ澄ます菅和範。ダービーで連敗阻止を。

2018年6月9日(土)


「ここ数試合、 いいゲームができている、という感覚があるのが逆に良くないのかなと。俺たちはやれていると思っていること自体が勘違いかもしれない。そう思ってこの状況を打開したい。もっともっと自分たちがやるべきことはある。こんなものでは足りないんです」
前節、アウェイで松本山雅に0対1で敗戦した試合後、菅和範(写真)はそう話した。試合は相手にワンチャンスを決められた僅差負け。栃木らしい粘り強い戦いの末に惜敗した。菅自身は3CBの右に入り、かつて栃木でともに戦った中美慶哉とマッチアップするもタイトにプレッシャーをかけ続けて自由を与えなかった。

今季の菅は開幕から控えに甘んじることが多かったが、15節町田戦からほぼ経験のない3CBの一角に起用されると、鬼気迫るプレーで堅い守備の一翼を担い、ポジションを奪い取った。序盤戦の控えの立場からレギュラーを奪い返してきたこの2年と同じように、いざチャンスをもらったときの集中力が並大抵ではなかった。それが栃木の闘将と呼ばれるゆえんだが、菅のプロとしての矜持が見えるこの数試合だった。

そういうプロ意識の塊のような菅だからこそ、内容が良くとも結果が出ない状況を良しとせずに敏感に感じ取り、危機感が口をついて出た。チームが大宮と松本にこれまでどおり善戦しながら僅差負けし、2連敗を喫したタイミングだった。
そして今節ホームに迎えるのは北関東のライバル水戸。水戸もリーグ戦3連敗中と調子が出ない中だが、6日の天皇杯は愛媛に勝利し、さらにケガで離脱していたFWジェフェルソン・バイアーノが復調しつつあるなどポジティブな材料をもってグリスタに乗り込んでくる。難しい試合になるのは間違いない。
「ただ、こういうときこそシンプルに考えたほうがいいんです。絶対に勝ちにいかないと行けない試合こそ、難しいことを考えずに、今まで自分たちがやってきたことをやり続けることが一番だと思う。その上でプラスαの強い気持ちを持つ。頭の中をクリアにして試合に入ります」
水戸とのダービーは2015年以来となるが、いつだってダービーはお互いの順位やチーム状態に関係なく激しい試合になり、そして勝ったほうがその後に勢いを持って浮上していくという歴史がある。

栃木に在籍して7シーズン目を迎える菅は「僕ら以上にサポーターがダービーへの気持ちの強さがあると思うから、まずその気持ちを僕らがリスペクトして戦う必要があると思う」と北関東ダービーの価値に理解を示しつつ、こう続けた。
「ダービーのようなビッグマッチは勝ったほうが勢いをもって浮上していくもの。この水戸戦ではそれが起きうると思っています」
菅が集中力を研ぎ澄ます。負の流れを断ち切り浮上するための、勝点3だけを見ている。

文:鈴木康浩(栃木担当)


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