【柏 vs FC東京】 ウォーミングアップコラム:江坂任、ゴールは自分のためではなく、チームの勝利のために

2018年7月17日(火)


いきなり背番号10が与えられたことが期待の大きさを物語る。江坂任(写真)は今季鳴り物入りで柏へ加入し、攻撃力アップのキーマンとしての活躍を期待されていた。

開幕当初は決定的なシュートがポストやバーに阻まれ、得点数が伸びなかったものの、中断期間に入る頃にはチーム最多の6得点を記録。第4節のG大阪戦で見せた左右両足から繰り出した高精度のシュートは見事であり、第15節の名古屋戦におけるGKとの1対1の場面では「GKを倒して、倒れた逆側を狙った」という巧妙な駆け引きに勝った中で得点を挙げた。
開幕前、江坂は「二桁得点はマスト」と目標を掲げていたが、リーグ戦15試合で6得点というペースは及第点の成績である。とりわけ、中断に入る直前のリーグ戦4試合では4得点とゴールを量産した。

しかし江坂自身は、前半戦のパフォーマンスには全く納得していない。その理由をこう述べている。
「数字としては普通です。ただ、6得点してもチームを勝たせられていないのでまだまだですね。大事なのは数字ではなく、チームを勝たせられるか勝たせられないかだと思います」

江坂の6得点の勝敗は4戦2勝1敗1分。勝率的には悲観するほどではないが、やはり「自分の得点でチームを勝たせたい」、あるいは「自分がもっと決めていればチームを勝たせることができた」という考えはストライカーらしいメンタリティーだ。
したがって後半戦に向けての意気込みを問うと「勝たせられないで10得点を取るより、チームを勝たせて7得点の方がずっといい」と言い、さらに「そのためのゴールであって、自分のためのゴールじゃないですから」と言葉を付け加えた。

第15節から加藤望監督が指揮する柏は、攻撃時のフリーランニングの量が格段に増えた。それは、ボールを収められる江坂にとって、プレーの選択肢が増すことを意味する。事実、加藤監督就任初戦となった名古屋戦の先制弾は、江坂を追い越した小泉慶のチャンスメークから伊東純也がシュートを放ち、そのこぼれ球を後方から飛び込んできた江坂が混戦状態を射抜くという、それまでにはない形から生まれている。
「今までだと自分にボールが入ったときにターンをすると、走っているのがJ(伊東)だけというときもあったんですけど、それが変わってくるというのは練習をやっていても感じます」

加藤監督の目指すスタイルを具現化できれば、江坂の特長は存分に活かされるだろう。いよいよ再開するJ1リーグ。チームの勝利のために柏の背番号10がゴールを量産する。

文:鈴木潤(柏担当)


明治安田生命J1リーグ 第16節
7月18日(水)19:00KO 三協F柏
柏レイソル vs FC東京
三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)
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