【清水 vs C大阪】 ウォーミングアップコラム:清水のエムバペ!? 21歳の点取り屋、北川航也のC大阪戦にかける想いとは

2018年7月17日(火)


「あ、エムバペだ!」

先週水曜日の天皇杯3回戦(vs甲府)の24分、左からのパスをニアで受けた北川航也(写真)が一瞬の切り返しでDF2人を外して縦に持ち出し、左足でシュート。その瞬間、記者が思い出したのは、今回のワールドカップ、フランスvsアルゼンチン戦でフランス代表の19歳、エムバペが決めた3点目のシーンだった。
北川のシュートは残念ながらわずかに右に外れ、チームも0-1で敗れたが、個人としては切れの良さを十分に見せてリーグ再開に期待感を抱かせた。

北川本人は、そのシーンについて次のように振り返る。
「(松原)后から良いボールが来て、DFの2枚もしっかり見えていたので、ああいう判断ができました。切り返しのところは中断期間中にずっと練習していましたし、コンディションも上がってきているのかなと思います。でも、あれを決められなくて試合にも負けてしまったのは悔しいですし、次は決めたいですね」
あの瞬間にエムバペをイメージしていたわけではないが、ワールドカップを見て影響を受けた面は多いと言う。
「ワールドカップを見ていても、個の力で相手をはがせる選手がいるチームがやっぱり上に来ているし、サポーターにとっても1人で局面を打開できる選手がいたほうが見ていて楽しいと思うんですよ。ベルギーだったらアザール、ルカク、ブラジルならコウチーニョ、ドゥグラスコスタ、ネイマール、フランスはグリーズマン、エムバペ……僕もそういう選手に自然と目が行きますし、自分もエスパルスの中でやっていかなければいけない立場だと思っています。ましてやエムバペなんて僕の2歳下なので危機感も感じますし、ゴール前に限らず相手陣内に入ったらどんどん仕掛けていくというところ、そういう力強さ、強引さという部分は今まで以上に意識しています」(北川)

ジュニアユースから清水の下部組織に加わり、当時からスピード、突破力、決定力などが際立っていた北川。プロ4年目の今季、J1の舞台でもその潜在能力を生かして結果につなげられるシーンが増えてきた。ヤン ヨンソン監督も彼の成長ぶりを次のように語る。
「プレー中のリズム感も良くなっているし、彼の持ち味である相手を抜いていくところ……甲府戦でもそういうプレーを見せてシュートに持ち込んでいました。ターンとかボールを運ぶという部分も非常に良くなってきていると思います」

とくに対C大阪という意味では、北川は2016年のアウェイゲームで土壇場の大逆転につながる同点ゴールを決め、昨年のホームゲーム(8/9 第21節)では鮮やかに2得点を決めて、0-2からの大逆転勝利をもたらした。日本代表の世代交代がこれから本格化する中で、その候補リストに挙がるためにも、リーグ再開初戦は重要なアピールの場と考えている。
「このC大阪戦やそれに続く試合というのはチームにとってもすごく大事になってくると思うし、そこで結果を残せるかどうかで、代表に呼ばれるかどうか、4年後のカタールに行けるかどうかが変わってくると思うので、そこは強い意識を持ってやりたいです。エスパルスから日本代表というのは、岡崎(慎司)さんの頃から何年も出ていないし、ユース上がりだと市川(大祐)さんしかいないので、そのためにもエスパルスで結果を出すという部分で本当に頑張りたいと思っています」(北川)

エムバペともアザールともタイプは少し違うが、“Kitagawa”が世界を舞台に活躍することは、清水サポーターの誰もが強く願っている夢だ。だからこそ岡崎慎司と同じ23番を背負っている。その夢を現実のものにするために今節のC大阪戦が非常に大切な舞台であることも、北川自身が誰よりも理解している。

文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J1リーグ 第16節
7月18日(水)19:00KO アイスタ
清水エスパルス vs セレッソ大阪
IAIスタジアム日本平(清水エスパルス)
みんなの総合評価 (4.1)
臨場感 (4.6)
アクセス (2.8)
イベント充実 (3.5)
グルメ (4.0)
アウェイお楽しみ (3.8)