【札幌 vs C大阪】 ウォーミングアップコラム:いざ、4年後のワールドカップに向けて。憧れの大先輩との、代表チームでのポジション争いを視野に大型GKがC大阪の前に立ちはだかる。

2018年8月10日(金)


今回の人選を見て、単に古巣だからク ソンユン(写真)をチョイスしたと思われる方もいるだろう。もちろん、それが理由である。ただし、2015年にク ソンユンがC大阪から札幌に移籍をしてきて以降、奇しくも常にディビジョンが同じだったこともあったり、ルヴァン杯で同グループだったこともあったりして古巣対戦は結構多かった。それ故、敢えて逆に違う選手をテーマに原稿を書いたこともあったと記憶している。

ただし、今回の古巣対戦は過去のそれとはニュアンスが異なっているように感じている。在籍時には試合出場を果たせなかった古巣と、J1で、それも自分達が上の順位で戦うこともひとつの感慨深い要素だろう。だが、もうひとつの要素にも注目したい。次のワールドカップに向けて、ク ソンユンが新たな気持ちでスタートをきっているという部分だ。

先のロシアワールドカップが終わり、J1が再開する直前のこと。ク ソンユンはキッパリとこう言った。

「ロシアワールドカップには行けなかったが、ここからまた新たに次の大会に向けて努力していきたいし、アピールをしていきたい。そして次の大会でメンバーに選ばれることを目指すのではなく、自分が中心選手として韓国代表のゴールを守る。それを目指してやっていきたい」

ロシア大会で抜擢されブレークしたチョ ヒョヌ(大邱FC/韓国)の存在も少なからず刺激になっているのだろう。だが、いずれにせよ、これまで漠然と韓国代表での目標を口にすることはあっても、ここまでハッキリと正GKへ名乗りを上げたことはない。そしてそれは同時に、同胞の大先輩でかつてのチームメイトでもあり、人間としても選手としても強く尊敬し続けているC大阪のGKキム ジンヒョンとポジション争いをするという意味でもある。

今シーズンはGKにもビルドアップ能力を要求するミハイロ ペトロヴィッチ監督が就任し、ク ソンユンも自陣ゴール前で味方DFとパス交換をする回数が圧倒的に増えた。ぎこちない場面もあるし、観ている人がヒヤヒヤするシーンもあったことだろう。だが、「ああやって自陣から細かくつなぐプレーは他の韓国人GKにはなかなかない部分。そこを身に着けられれば、自分の武器になるはず」と一生懸命に練習を重ねている。

いざ、次のワールドカップに向けた新たな戦いへ。試合はあくまでも札幌とセレッソ大阪との上位対決だが、ともに異国の地でキャリアを重ね続けてきたク ソンユンとキム ジンヒョンの守り合いもまた、注目に値する。

文:斉藤宏則(札幌担当)


明治安田生命J1リーグ 第21節
8月11日(土)13:00KO 札幌ド
北海道コンサドーレ札幌 vs セレッソ大阪
札幌ドーム(北海道コンサドーレ札幌)
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