【浦和 vs 神戸】 ウォーミングアップコラム:古巣・神戸に挑む岩波拓也「どこと対戦するよりも楽しみ」

2018年9月22日(土)


横浜FM戦で2-1の勝利を収めた後、多くの選手から聞こえてきた言葉がある。

「我慢しながら戦うことができた」「粘り強く守れた」

そういったセリフからも想像できるように、横浜FM戦は苦しい戦いになった。ボールを支配され、守る時間も多かった。ポゼッションで相手が優位に立つのは想定内だったが、その中でチャンスも多く作られ、冷や汗をかかされるシーンも少なくなかった。

それでも1失点に抑えることができたのは、まさに「我慢」と「粘り強さ」の賜物だ。徒労に終わったとしても全力疾走で守備に戻る、最後の最後で体を投げ出す、苦しい体勢になっても足を出す、ギリギリのところで体を寄せる。劣勢の中で1失点で済んだのには運の要素もあるが、それを手繰り寄せたのは間違いなく選手たちのそういった泥臭いプレーの一つひとつの積み重ねである。

シーズン後半戦からDFラインの主力となっている岩波拓也(写真)も、ゴールを死守しようと奮闘していた一人である。横浜FM戦の前半に左サイドを突破され、GK西川周作のファインセーブでゴールポスト直撃、こぼれ球が相手選手に入って絶体絶命のピンチという場面があったが、その時に体を投げ出してチームを救ったのが背番号31だった。

「自分の中であれが仕事だと思っているし、失点しないことが自分に与えられた仕事でもある」

勝ったとは言え、チームとして手放しで喜べる内容ではなかった。これからも泥臭く戦うこと、粘り強く戦うことが求められる試合が続くだろう。その中で相手の隙を逃さずに急所を突けるか、それが勝ち切るためには必要になってくる。

岩波にはその面においても貢献できる力がある。精度の高いフィードと、DFラインからのボールの運び出しだ。後列からでも攻撃のプレーで局面を動かせる。「そこは自分の持ち味でもある」と自信を持つ、彼の大きな特徴だ。

次は他の誰よりも思い入れの強い試合だ。「生まれ育ったクラブを相手に恥ずかしいプレーはできない。どこと対戦するよりも楽しみにしている」。昨年まで在籍し、ここまでのサッカーキャリアの大部分を占めてきた古巣・神戸との一戦。燃えないわけがない。

4月11日の第7節、慣れ親しんだノエビアスタジアム神戸のピッチを踏んだ試合では、今季唯一のゴールをセットプレーから決め、インパクトを残した。今度は新しくホームになった埼玉スタジアムの地で、ド派手な活躍を見せる番だ。

文:神谷正明(浦和担当)


明治安田生命J1リーグ 第27節
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