【柏 vs 湘南】 ウォーミングアップコラム:中山雄太が唯一無二である理由

2018年10月9日(火)


明治安田生命J1リーグ第29節の広島戦。72分に瀬川祐輔に代わって、中山雄太(写真)が投入された。彼にとっては5月20日の名古屋戦以来、約5か月ぶりの試合となった。

現在、リーグ戦で残留争いの渦中にある柏。チームが低迷する原因のひとつに主力選手の長期離脱が挙げられるが、中山もその一人である。6月のトゥーロン国際大会で足首を負傷し、夏場に一度戦列に復帰したものの、今度は練習中に右膝を痛め再離脱。その間、チームは勝利から見放され、下位に沈んだ。

「試合に出られない間は、思う部分もありました。でも自分の状況は自分が一番わかっています。はやる気持ちを抑えながら、そこで自分は何ができるのかを考えながらやっていました」

そう話すとおりプレーでチームを救えないもどかしさがあった。だが少しでも早く復帰できるように、リハビリに力を込めた。

そして戻ってきた5か月ぶりのピッチ。本来ならば練習試合を通じて少しでも実戦の感覚を取り戻したいところだったが、“ぶっつけ本番”という形になった。

ただ、柏がすでに3点のリードを奪っていたこと、また、前線の枚数を増やしてきた広島の攻撃に対して、柏も3バックにシフトチェンジをしてその攻撃に対応すると、与えられた役割が明確だったこともあり「気持ち的には楽に入れた」と復帰戦を振り返っている。

中山のストロングポイントは、複数のポジションを高いレベルでこなせるユーティリティー性にある。広島戦では3バックの左に入ったが、これまでトップチームでは4バックのセンターをはじめ、左サイドバック、ボランチ、アンカーを務め、プロ1年目のAFCチャンピオンズリーグでは、トップ下に起用されたこともあった。高い戦術眼とテクニックを兼備し、左利き独特の感性も加わって、いずれのポジションを務めてもチームに絶妙のアクセントをもたらす。それが、中山が唯一無二である由縁だ。

「自分が意識しているのはどこでもできる特徴を試合中に生かすこと。自分がいつも言っているように、試合の流れをハーフタイムじゃなくて試合の中で改善することを体現したいですし、その自分の特徴をいつも出せるような状態でいたい」

自分の持ち味と役割を、中山は改めて口にした。

5年ぶりのルヴァンカップ制覇とリーグ戦の巻き返しに向けて、チームの戦術の幅を広げる背番号5の復帰は非常に大きい。

文:鈴木潤(柏担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 準決勝 第1戦
10月10日(水)19:00KO 三協F柏
柏レイソル vs 湘南ベルマーレ
三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)
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