【山口 vs 福岡】 ウォーミングアップコラム:ウイングバックで「復活」の瀬川和樹。左足一閃、再浮上への扉を開く

2018年10月12日(金)


瀬川和樹(写真)は前節の岐阜戦で、左足のクロスから高木大輔のゴールをアシスト。「守備がはまり、奪いどころで奪えていた」と守備でもハードワークして2連勝に貢献した。

昨シーズンは山形でプレーし、対山口戦では高精度のセンタリングでゴールに絡んだ瀬川。今年は山口に移ってオレンジのユニフォームをまとい、左足から決定機を作り続ける役割を担うはずだった。だが、「攻撃につなげるまでが守備」(霜田正浩監督)という連動性の高いサッカーへのアジャストが遅れ、鳥養祐矢などのアタッカーにポジションを明け渡してしまう。

息を吹き返したのは3バックにシステム変更した第35節横浜FC戦だった。4バック時代は左サイドバックだった瀬川は、一列前のウイングバックにシフト。山口が狙いとするサイドチェンジの出し手だけでなく、受け手にもなって献身的に動いた。

「4バックのときはどちらかといえば3トップ(ウイング)が受け手のポジションを取る」ために、サイドバック時はボールの受け手になることはあまりなかったが、瀬川は「3バックではウイングバックが取りに行く。サイドバックとウイングバックではそこがまるで違う。ウイングバックが攻撃の起点にもなるし、守備のアプローチをするタイミングもある」と話し、攻撃でも力になるよう運動量を倍加させた。

新しい役割にハードワークで応え、前節は右ウイングバックの高木大輔とのコンビネーションを発揮。瀬川のクロスからは高木のゴールも生まれた。「練習通りの崩し。逆サイドに入ってくるのはやってきていたので、狙い通りの形だった。(逆サイドへの展開は)開幕戦からずっと意識してやってきていた。フォーメーションが変わってもやることは変わらない」。5カ月掛かって取り戻したポジションで、ついに誇れる左足が結果につながるボールを送り出した。

山口は2連勝中。ここから先は台風による延期試合が入り、3連戦となる。福岡や町田といった上位勢との対戦も組まれ、山口の再浮上のためには一つたりとも負けられない。

瀬川は厳しい戦いになっても「変えないこと」が大事だと強調した。「今やっていることを継続する。自分たちのアグレッシブに前から奪いに行くというのは変えないと思うし、ワイドを使うというのも変わらない」。システムが変わって確かに役割は変わったが、いかなる敵が現れようとも、指揮官がチームに求めるものは不変だ。それは山口が大切にしてきた攻撃のための守備であり、守備のための攻撃。「自分たちの良さを出して勝ちたい」。瀬川の変わらぬストロング、その左足が3連勝を運んでくる。

文:上田真之介(山口担当)


明治安田生命J2リーグ 第37節
10月13日(土)15:30KO みらスタ
レノファ山口FC vs アビスパ福岡
維新みらいふスタジアム(レノファ山口FC)
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