【金沢 vs 京都】白井裕人のビッグセーブに関する一考察

2019年7月30日(火)


間違いなくチームを勝たせることができる選手だ。前節の愛媛戦、前半途中から猛攻を受けながらも無失点でしのぎきれたのは白井裕人(写真)の存在が大きい。センターバックの山本義道も「裕人くんがめちゃくちゃ防いでくれたので助かった。正面のシュートばかりではなかったし、至近距離のシュートも止めていた。読んでいるのかな。どういうことを考えてプレーしているのか知りたい」と、驚きを隠せない様子だった。

言うまでもなく、白井のセービングが勝点をもたらしたのは、この試合だけではない。ホームで柏と対戦した際には名将・ネルシーニョが「白井選手には再三決定的なシーンを阻止された。決定的なところをいくつかつくることができたが、最後、決めきるというところで白井選手のファインセーブにネットを揺らすことを許してもらえなかった」と、何度も名前を挙げて称える場面があった。

セービングやフィードなどでスタジアムを湧かせる白井だが、川本良二GKコーチは「準備と観察力」を長所に挙げる。「相手チームと自チームが、いまどうなっているのか、相手が何を狙って、どうやってゴールを奪おうとしているかの絵があるからこそ、準備をするときに遅れることがない」。ポジショニングを含めた準備が重要であることは言うまでもないが、それを支える観察力の重要性。GKというポジションが来たるべき一瞬のために、いかに頭を働かせ続けなければいけないかが推察される一言だ。
 
「松本で出番を失っていた時期もあるが、それでも過去のプレーの映像、選手の特徴が頭の中に記憶されている。だからこそ金沢でレギュラーをとったときも、すんなりプレーできた」と川本コーチ。白井が準備しているのは試合中の90分間だけではない。出場機会が少ないときも、日常生活でも、常に周囲を観察・記憶し、頭を働かせ続け、準備をしていたからこそ生まれるのが、いまのビッグセーブだ。

首位・京都を迎え撃つ今節。J2屈指の攻撃力を誇るチームを完璧に抑えることは難しいだろう。決定的ピンチは必ずある。ただ、悲鳴を歓声に変えられるのがGKというポジション。白井はそのための準備を怠らない。


文:村田亘(金沢担当)


明治安田生命J2リーグ 第25節
7月31日(水)19:00KO 石川西部
ツエーゲン金沢 vs 京都サンガF.C.
石川県西部緑地公園陸上競技場(ツエーゲン金沢)
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