【藤枝 vs 讃岐】27歳になった伸び盛りのDF秋山貴嗣。優勝争いの中でさらなる成長を誓う

2019年10月12日(土)


台風19号の影響で1日順延された3位・藤枝のホームゲーム。本来の開催日だった12日(土)は屋外で練習することが難しく、コンディション調整が難しい状況だが、最後まで優勝争いに絡んでいきたい藤枝にとっては、ホームで絶対に勝っておきたい一戦だ。
讃岐は現在12位と調子が上がらないが、昨年までJ2で戦っていたチームであり、前半戦のアウェイゲームでは優位に試合を進めながら一瞬の隙を突かれて1-2で敗れている。石﨑信弘監督も「同じ相手にもう一度負けちゃいけない」と選手たちを引き締めている。

J3リーグも残り9試合と大詰めが近づいてきたが、藤枝にとって本格的な優勝争いに絡むのは初めての経験。「今節も含めてこれからしびれる試合が続いてくる。そういう経験ができるのはチームにとってすごく大きなことで、その中で起きたことを経験として来年に生かしていかなければいけない」と石﨑監督は言う。
今季はJ2ライセンスがないため2位以内に入っても昇格はできないが、来季で昇格を果たすためにも、これから非常に重要な戦いが続く。

そんな状況を選手たちも前向きに受け止めている。今週の月曜日(10/7)で27歳になったセンターバック・秋山貴嗣(写真)もその1人だ。

「今は上位にいるので、緊張感を持って練習も試合もできていて、個人もチームも成長するために良い状況だと思っています。前節(首位決戦の群馬戦)もそうでしたが、今まで感じたことがない試合の展開や流れがありました。本当に気持ちの入ったヒリヒリした試合というのは、選手を大きく成長させるためにすごく大事ですし、選手として幸せなときかなと思います」(秋山)

とくにDF陣にとっては、緊張感が強い中で一瞬も気を抜くことができない試合が続くことは本当に貴重な経験だ。前節の群馬戦でも、先制点を取られる展開の中で逆転に成功したが、あと数十秒で勝利というところで同点ゴールを奪われ、2-2の引き分けに終わった。その失点も「時間の使い方も含めて判断ミスが重なった失点」と、石﨑監督はチームの経験不足を指摘する。
秋山も「自分たちがひとつミスを犯すと失点につながるし、前節も前々節もDFラインがミスして失点につながっているので、そこはしっかり修正したいです」と強い決意を見せている。

昨年鳥取から藤枝に移籍してきた秋山は、そこから大きな成長を見せてきた。とくに昨年7月に石﨑監督が就任してからは、守備でも攻撃でも持ち味を存分に発揮している。27歳で伸び盛りを迎えている選手だ。

「今年は経験豊富な先輩が多くて、試合への持っていき方という部分もすごく学べていますし、石さん(石﨑監督)に教えてもらったこともたくさんあります。今までやったことがない守備の構築の仕方をしていて、すごく勉強になりますし、カバーリングの意識とか横ズレの速さとか、どこに行っても生かせる部分は多いと思います。あと攻撃の面では自由を与えてもらっていて、自分の持ち味を出せていると思います」(秋山)

今季の藤枝はここまで無失点の試合が12とリーグ最多。そんな堅守に対する秋山の貢献度は非常に大きい。さらに左サイドから攻撃参加してチャンスに絡んでいくシーンも昨年より増え、ロングスローでも決定機を作り、アシストも記録。J2でも十分に通用するだけの力を発揮しつつある。
彼自身も当然、上のカテゴリーで戦うことを目指しているが、「藤枝に成長させてもらった部分が多いですし、藤枝でチームとして(J2に)上がりたいという気持ちが強いです」と言う。
秋山と同じ意識を持った選手は、今の藤枝には多い。だからこそ、今季の昇格がないことを承知のうえで全員が同じ方向を向き、一丸となって戦えている。残り9試合…いやまずは今節の讃岐戦で、緊張感やプレッシャーをどれだけ良い方向に生かせるか。
今節はぜひそこに注目しながら、台風一過の藤枝総合運動公園に駆けつけてほしい。

文:井上慎也(藤枝担当)


明治安田生命J3リーグ 第26節
10月13日(日)13:00KO 藤枝サ
藤枝MYFC vs カマタマーレ讃岐
藤枝総合運動公園サッカー場(藤枝MYFC)
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