【札幌 vs 川崎F】アカデミー出身のハードワーカー荒野拓馬。クラブの歴史を背に、埼玉スタジアムのピッチを所狭しと走り回る|札幌ウォーミングアップコラム

2019年10月25日(金)


大きな野望を持つハードワーカーが、クラブ史上初となるファイナルの舞台でもピッチ狭しと走り回る構えである。「札幌というクラブに関わるすべての人にとって大事な試合。なんとかここまで勝ち上がって来られたので、楽しみながらも、いい結果を掴みたい」と意気込みを口にする。「プロサッカー選手であるからには、常に頂上を目指したい」と常に話している向上心溢れた選手なだけに、このJリーグYBCルヴァンカップ決勝という舞台に立つことを契機とし、さらなる飛躍を目指していく。
 
ただし、流動的な状況でもあった。左ふくらはぎを負傷し、直近のリーグ戦(29節、C大阪戦)を欠場。果たして、この決勝までに負傷が癒えるのかどうか危惧もされたが、今週に入って元気にピッチを駆け回った。そうした流れで迎える一戦だけに、どういった形で試合に絡むのかは当日のコンディションによっても変化はするだろうが、いいテンションで準備ができている様子である。
 
単なる大一番ではない。「過去にはエレベータークラブと言われた時期もあった。苦しい時期もすごしてきたなかで、ようやくチームとしていい形になってきた。J2で戦う時期が続いていたときは『自分が中心選手になって、J1でしっかり戦えるようになりたい』と思っていた。いまはもう26歳になって、それを実現するのが遅くなってしまったかもしれないけれど、このチャンスをしっかり掴めるようにしたい」と自身のキャリアを振り返りながら、多くの想いが詰まった試合であることを強調する。そして、「試合に出られない選手のぶんも、しっかり戦いたい」とも続けた。
 
2010年にU-18所属の2種登録選手としてプロデビューし、学生服姿で練習場に通っていた時期が懐かしい。いまではすっかりとチームリーダーとなり、単なるときの経過だけでなく、チームとしての着実なレベルアップを感じさせてくれている。その選手が埼玉スタジアムを駆け回ることは、本人はもちろん試合を楽しんでいることと思うが、応援してきた人々をも楽しませてくれるはずだ。

文:斉藤宏則(札幌担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 決勝
10月26日(土)13:05KO 埼玉
北海道コンサドーレ札幌 vs 川崎フロンターレ

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