【清水 vs 磐田】バランス感覚を身につけた“炎のサイドバック”松原后。大勝負の静岡ダービーで、その真価を発揮する!

2019年11月1日(金)


「お互いに残留をかけたダービーですし、本当にシビアな戦いになると思います」

静岡ダービー前になるとに各メディアからコメントを求められることが多くなった23歳の左サイドバック・松原后は、あえて落ち着いた口調でこう語った。
J1リーグも残り5試合となり、清水は勝点35の13位、磐田は勝点22で最下位。清水は16位の湘南と勝点4差なのでまったく安心できる状況ではなく、磐田は湘南と勝点9差でまさに崖っぷち。どちらにとっても絶対に勝たなければいけない状況であり、それが静岡ダービーでの直接対決ということで、まさに白熱必死。これまで以上に熱い静岡ダービーになることは間違いない。

当然、選手としてもどれだけ強い気持ちで試合に臨めるかという部分が重要になるが、話を聞いた水曜日(10/30)の時点では、松原はできるだけ冷静さを保とうとしているように見えた。それでも彼の場合は、まったく心配はいらない。いざ超満員となったアイスタ(すでにチケットは完売)のピッチに立ち、キックオフの笛が鳴れば、自ずとスイッチが入って誰よりも熱い闘志でチームを引っぱっていくはずだ。
逆にいえば、そうした熱さと冷静さの両立が、今季の彼を象徴している。一昨年のアイスタでの静岡ダービー(第29節)では、闘志があふれすぎて前半最後に一発レッドで退場になってしまったが、その後は猛省を生かして自分をコントロールする術を身につけてきた。直近の天皇杯準々決勝・鳥栖戦(10/23)では、金崎夢生と熱い闘志をぶつけ合ってお互いにイエローカードを受けた(58分)が、その後松原は冷静なプレーを続け、金崎は85分に2回目の警告を受けて退場になった。

今季の松原は、チームで唯一リーグ戦のフルタイム出場を続けて、2得点も記録。その中でとくに大きな成長を感じさせるのは、バランス感覚の部分だ。攻撃時に何も恐れることなく強気な仕掛けをくり返していくゴリゴリ感は彼の大きな魅力であり、それを維持しながら攻守のバランスに気を配り、危ないところは的確なポジションをとってピンチの芽を摘んでいく。松原がゴール前の危ない場面を止めるシーンは、昨年までよりも確実に増えている。

「(今季は)バランス良く守備も攻撃もできているかなと自分でも思います。(危機察知力は)試合勘の部分が大きいですし、『こうなるだろうな』と感じる経験というのは、明らかに増えてきていると思いますね。ただ、要所要所でもっと失点を食い止められるようなプレーはできるな思うので、そこはもっと意識してやっていきたいです」(松原)

昨年から静岡ダービーでは5連勝しているが、松原がこだわっているのは、今節も勝って今季のダービーで5戦全勝することだ。そのためにサッカーの原点となる部分に関しても、磐田に負けるつもりはない。

「大事なのはやっぱり“闘う”ことだと思います。球際とか走ることとか、相手もそこは徹底してくると思うし、そこで受け身になってしまったら勝てません。まずその部分で相手の勢いを押しのけながら、自分たちのサッカーで試合を進めていくことが大事だと思います。まず僕自身からそういう姿勢を見せて、アイスタのサポーターとも一緒に戦って、磐田を圧倒できるような雰囲気や力を出していきたいです」(松原)

いつも以上にアドレナリンがあふれ出す舞台だからこそ、ここまで培ってきた熱さと冷静さのバランス感覚がより重要になる。この大勝負に向けて、誰よりも熱いサイドバックが頼もしさや自信をさらに増していることは、清水にとって大きな光明となるはずだ。

文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J1リーグ 第30節
11月2日(土)14:00KO アイスタ
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