【藤枝 vs 八戸】2人の指揮官に重用されてきたMF水野泰輔。両監督の教えを生かし、シビれる試合に勝ち抜く力を。

2019年11月2日(土)


今季からJ3に昇格した八戸は、今節で初めて藤枝総合運動公園を訪れるが、その新しいチームを率いているのが、昨年7月まで藤枝の指揮を執っていた大石篤人監督だ。43歳の新進指揮官は、2014年に藤枝がJ3に参入すると同時にコーチとして加入し、翌2015年から監督として3年半、J3では最長政権でじっくりとチームを育て上げてきた。
その後を現在の石﨑信弘監督が引き継ぎ、今季はクラブとして初めて優勝争いに絡む(現時点で2位)という躍進を見せている。その背景には、大石監督が培ってきたサッカーのベースがあることも間違いないだろう。

大石監督の時代から活躍してきた選手で今季もコンスタントに出場しているのは、キャプテンのGK杉本拓也をはじめレギュラー陣の半数以上を占めるが、中でも2人の監督の下でもっとも長く試合に出ているのがMF水野泰輔(写真)だ。

「ワンツーとか相手を外すとか、相手の間・間をとるとか、切り換えの部分とか……そういう細かいところは大石さんの頃に徹底してやっていたので、身体に染みついているというか、今でも生きていると思います。大石さんはどちらかというと攻撃を重視している監督で、石さん(石﨑監督)はまず守備をしっかり教えてくれる監督なので、両方の教えを生かして、自分がうまく状況に応じたプレーを出していきたいと思っています」(水野)

今季の藤枝は、失点の少なさがリーグ2位で、無失点の試合数が最多という堅守が躍進の原動力になっているが、攻撃面でも試合を重ねるごとに進化を見せている。相手に守りを固められた状況でも、ワンツーなどのテンポの良いパス回しで揺さぶり、スルーパスや3人目の動き出しなどでチャンスを創出するシーンが確実に増えつつあるのだ。
エースの森島康仁の後方には大迫希、大竹隆人、水野らが並ぶが、その3人は大石監督の指導を長く受けてきた選手。彼らがじっくりと積み上げてきた連携力を生かし、攻撃を牽引しているのが頼もしいところだ。
そのうえで、優勝争いに絡むという初めての経験が、彼らの成長をさらに促している。

「試合を重ねるごとにチームの完成度は高まっていると思います。その中で優勝がかかった状況というのは僕も初めての経験で、シビれる試合が増えてますが、なかなかできない良い経験なので、それを楽しみながらやっていきたいです。緊張感のある試合の中で、自分がどれだけやれるかというのが勝負なので、そこを大石さんの前でもしっかりと見せたいですね」(水野)

リーグ戦は残り6試合となり、首位の北九州とは勝点4差。アウェイでは4試合引き分けが続いているが、3連勝中のホームゲームはあと4つ残っている。最後まで優勝争いに食らいついていくには、ホームで戦う今節は絶対に勝たなければいけない——まさに水野が言う「シビれる試合」だ。
その中で水野をはじめとする前監督の教えを受けた選手たちが、どれだけ真価を発揮できるのか。大石監督との再会を楽しみにしているサポーターにとっても、ぜひ注目してほしいポイントだ。

文:井上慎也(藤枝担当)


明治安田生命J3リーグ 第29節
11月3日(日)13:00KO 藤枝サ
藤枝MYFC vs ヴァンラーレ八戸
藤枝総合運動公園サッカー場(藤枝MYFC)
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