【藤枝 vs C大23】藤枝で再起を図るドリブラー、清本拓己。結果にこだわり、チームと自分の未来を切り拓く!

2019年11月16日(土)


前節はJ3静岡ダービー(沼津戦)で初勝利を挙げ、首位の北九州と勝点2差に迫った2位の藤枝。最終節での北九州との直接対決(ホーム)まで、勝点2差以内を維持していくことが今節からの3試合の絶対的なテーマとなる。
それに向けてチーム状態のほうも、10戦負けなし、ホーム4連勝中と好調だ。その要因として大きいのは、ひとつは10試合で7失点という堅守にあることは言うまでもないが、攻撃面では交代出場の選手が大活躍していることも見逃せない。
無敗が続く10試合の中で、交代で初出場した選手がいきなり初ゴールを決めた試合が3回ある(21節:安東大介、22節:清本拓己、29節:吉平翼)のは非常に珍しいこと。その他にもリーグ序盤からジョーカー役を務めてきた岩渕良太が、25節と26節にゴールを決めている。ここ10試合で12得点したうち、交代出場の選手が決めたのが7点。その全てが、決勝ゴールや勝点1の獲得につながる重要な得点だ。

そんなジョーカーたちの中で、最近とくに活躍が光っているのが、前節・沼津戦でも決勝ゴールを決めた清本拓己(写真)だ。
岐阜県の関商工高校出身の清本は、高卒後はオランダで1年間武者修行し、2013年に地元のFC岐阜に加入。2016年から大分に移籍し、昨年もJ2で26試合に出場していた。だが、大分が今季J1に昇格するところで契約が切れ、今季は韓国の江原FC(Kリーグ1部)に加入したが、出場機会を得られないままシーズン半ばで帰国。その後、藤枝の練習に参加する中で潜在能力の高さを認められ、7月末に正式契約に至った。

「僕は韓国では1試合も出てなかったし、このチームで拾ってもらえなかったらどこにも行けなかったかもしれません。チームにとっても僕を獲ったことは賭けだと思いますし、本当に感謝しかないです。自分の中ではもう一度新たなスタートラインに立ってやり直している意識ですし、石さん(石﨑信弘監督)の下で守備面も含めてもっともっと成長して、結果を出して、上を目指せる選手になっていきたいです」(清本)

最大の持ち味は切れ味鋭いドリブルだが、藤枝に来た当初は「身体の切れもスタミナもなくて、ドリブルも何も全然できていない状態でした」(清本)というコンディション。だが、そんな中でも「石さんが長い目で見てくれて、コンディションが上がってきたところで使ってくれて、今があると思います」と、清本は感謝の想いを語る。
その言葉通り、22節の岩手戦で71分から初出場していきなり初ゴール(決勝点)を決めて実力を証明。その後は試合展開の影響で出番がないゲームもあったが、前々節の八戸戦では得意のドリブルでPKを獲得し、大分の後輩である吉平にキッカーを譲って逆転勝ちにつなげた。そして前節・沼津戦ではワンチャンスを見事に生かす抑えの利いたシュートを決め、2連勝の立役者となっている。

今の藤枝は、清本や岩渕の投入によって終盤に攻撃のギアを一気に上げることができており、彼ら自身が決めなくても、彼らが作ったチャンスを決めきれるエース・森島康仁もいる。だから、終盤まで相手にリードを与えないまま試合を運べれば、勝ちきれる可能性はかなり高くなっている。
今節の相手は、今季もっとも屈辱的な負け方(1-6)を喫したC大阪23だけに、守備陣はいつも以上に気合が入っている。C大阪23は得点が多いが失点も多いチームなので、守備陣がホームで意地を見せてくれれば、チャンスは必ず作れるはずだ。
それでもなかなか点が取りきれない展開になったとしても、「とにかく結果を出すことが、チームのためにも自分のためにもいちばん大事」と言う清本をはじめとするジョーカーたちの存在は本当に頼もしいところ。彼らがきっちりと自分の役割を果たし、チームとして確立しつつある必勝パターンに導いてくれるだろう。

文:井上慎也(藤枝担当)


明治安田生命J3リーグ 第31節
11月17日(日)13:00KO 藤枝サ
藤枝MYFC vs セレッソ大阪U−23
藤枝総合運動公園サッカー場(藤枝MYFC)
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