【清水 vs 大分】オレンジ色に染まってきた新助っ人、ジュニオール ドゥトラ。J1残留の救世主となれるか

2019年11月22日(金)


リーグ終盤になっての手痛い4連敗で、15位に降下した清水。残り3試合で16位の湘南と勝点4差、17位の松本と勝点5差なので、入れ替え戦だけでなく自動降格となる可能性もまだ残っている。
こうした状況で恐いのは、勝てないことで精神的にも消極的になり、攻撃ではアグレッシブさや思い切りが低下したり、守備的になりすぎたりして、本来の自分たちのサッカーができなくなってしまうことだ。今の清水も、前節・仙台戦ではそうした兆しが見えていたことは否めない。そうした悪循環をどう乗り越えていくかというのも、現在の大きなテーマのひとつと言える。

そんな状況を脱するために、ひとつ非常に有効なのは、新たなヒーローの登場だ。
清水の歴史を振り返っても、最終節に何とか15位でのJ1残留を決めた2014年シーズンには、終盤戦で救世主となったヒーローがいた。31節・川崎F戦で終了間際に劇的な逆転ゴールを決めた村田和哉だ。彼はその他の試合でもスーパーサブとして大きな役割を果たしていたが、川崎F戦でもぎ取った勝点3の価値は本当に大きかった。
今季もそんなヒーローは現われるだろうか。

有力候補の1人として名前を挙げられるのは、7月末に移籍してきたブラジル人FW、ジュニオール ドゥトラだ。
加入当初はコンディションが整っていなかったが、2010年から3年間日本でプレーした(京都と鹿島)経験もあり、プレーしながらコンディションを上げて、10月23日の天皇杯準々決勝・鳥栖戦では清水での初ゴールとなる決勝点を決め、チームを5年ぶりのベスト4に導いた。天皇杯ではすでに一度ヒーローとなっているのだ。
そして次の静岡ダービー(11月2日)ではリーグ戦で初先発したが、ファン ソッコの退場の影響を受けて開始9分で交代。だが、彼は一言も不平を口にすることなく、チームのためにプレーする意識を強調した。今のチーム状況に関しても、次のように語る。

「今はプレッシャーを感じている時期ですが、残り3試合でできることは、全員がしっかりハードワークして、コミュニケーションをとりながらやっていくことだと思います。仲間を信じて、自信を持って、みんながそれぞれの役割を果たし、チームのためにベストを尽くしていく。チーム全体でそれを貫いていくことができれば、必ず結果もついてくると思っています」(ドゥトラ)

自分が、自分がではなく、つねにチームのことを考えながらプレーできるドゥトラ。今は4-2-3-1のトップ下で起用されることが多くなっているが、そこでも篠田善之監督は、周囲との連携に期待をかけている。

「ドゥトラはドウグラスとの関係がうまくできてると思うので、あそこでボールを落ち着かせることができれば、エウシーニョとの絡みも出てくると思いますし、より彼の特徴が生きてくると思います。そこから前を向くとか、一度はたいてもう一度前に出ていくといったところも彼には期待しています」(篠田監督)

今節はヘナト アウグストがケガから復帰する可能性が高まっている。ドゥトラが先発起用されるかどうかはわからないが、途中交代であっても出場する可能性は高く、ブラジル人カルテットがどんな相乗効果を生み出すかというのも楽しみなところだ。
もちろん、ドゥトラ自身もリーグ戦での初ゴールを心から欲している。

「エスパルスで(約4カ月)練習してきた中で、周囲との連係もかなり良くなってきましたし、僕自身もチームとの関係が深まり、かなりオレンジ色に染まってきた気がします。だからこそ、ゴールを決めてチームに貢献したいという気持ちが強くなっていますし、どんな形でも良いので、ゴールを決めたいと思っています」(ドゥトラ)

堅守の大分からゴールを決めるのか簡単ではないが、ここで勝点3を取れれば残留に大きく近づくことができる。その決勝ゴールをドゥトラが決めて新たなヒーローになれれば、チームも自分たちのサッカーや自信をしっかりと取り戻すことができるはずだ。

文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J1リーグ 第32節
11月23日(土)14:00KO アイスタ
清水エスパルス vs 大分トリニータ
IAIスタジアム日本平(清水エスパルス)
みんなの総合評価 (4.3)
臨場感 (4.7)
アクセス (2.9)
イベント充実 (3.7)
グルメ (4.1)
アウェイお楽しみ (3.9)

みんなの口コミで作る「スタジアムナビ」
全スタジアムの新着投稿フォト

編集部オリジナル特集

観戦アドバイス大募集!スタナビ「スタジアムグルメ」投稿キャンペーン!

移籍情報