【FC東京 vs 浦和】敗北の味を知るFC東京DF森重真人「J1で優勝したい。もうそれだけしかない」

2019年11月29日(金)


思いを背負える男がいる――。

森重真人は、2010年シーズンに青赤に袖を通した。その年、リーグ30試合に出場3得点を記録したが、余計なファウルを重ねて出場停止は4試合を数えた。

そして、チームはJ2降格の憂き目にもあった。

その1年を振り返り、森重は自らを「年間ワーストプレーヤー」と言い、「オレに責任があった」と吐き捨てるように言った。そこから10年の月日をこのチームで過ごしてきた。敗北の味を知る男は、キャプテンマークを巻き、チームの先頭にも立ってきた。その中で、クラブを支えた先輩や、共に戦ってきた仲間との別れも経験してきた。

気づけば、今季から最古参となっていた。

「J1で優勝したい。去年の自分には納得していない。もっと戦う姿を見せたい。若手がという前に、オレたちがやらないと。そういう姿を見せて、優勝することが若い選手にとって大きな経験になる。それがオレの今伝えるべき、やるべきことだと思っている」

そして、今季は安定したパフォーマンスを重ね、チームも残り2節を残して首位の横浜F・マリノスと勝点差1の2位につけている。前節湘南ベルマーレ戦では、その優勝への思いを試される場面があった。

0—1で迎えた試合修了間際、自分の前にクリアボールが転がってきた。それに背番号3は右足を振り抜いた。アウトサイドに掛かったボールは、右ポストをたたいてゴールネットへと吸い込まれた。そのゴールを「みんなの思いがこもったゴールだった」と形容した。『万年中位』、『勝負弱い』が代名詞のチームが見せた、勝負を諦めない姿勢がそのワンプレーに詰まっていた。

「そういう言われ方をしてきて、やっぱり気にくわなかった。そういう印象や、周りの声をかき消そうとしてきた。今まで望んでも、ここまで来ることはできなかった。一つずつ歴史を塗り替えていければいい。試合修了の笛が鳴り終わった瞬間、ピッチの上に倒れこむぐらい出し尽くしたい」

誰よりも青赤を着て負けてきた。その度に、悔しさと、自分たちの弱さを思い知らされた。

次は、30日に、J1リーグ第33節で浦和レッズとホーム味スタで対戦する。そこに勝利すれば、今季最終節で横浜FMとの直接対決が待っている。いま一番勝ちたい男が、ここにいる。

「ここからが本当の戦い。勝てる自信はあるし、優勝できる自信はある。どれだけ自分たちが力を出せるかだと思う。いま、この争いを楽しめている。だから、ほかに望むことはないというか、優勝したい。それだけしかない」

文:馬場康平(FC東京担当)


明治安田生命J1リーグ 第33節
11月30日(土)14:00KO 味スタ
FC東京 vs 浦和レッズ
味の素スタジアム(FC東京)
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