【YS横浜 vs 藤枝】現役引退を決意した中西規真、6年間の感謝を込めて。

2019年11月30日(土)


YS横浜がJ3に加盟した2014年から6年間水色のユニフォームに袖を通して戦った中西規真(写真)が今シーズン限りでスパイクを脱ぐこととなった。

落ち着いて最終ラインからビルドアップできるCBであり、1年目の有馬 賢二監督をはじめ、2016年から就任した樋口 靖洋監督と重宝されてきた。昨季は主将を務めるなど、YS横浜を語るうえで欠かせない存在である。

その中で今季は開幕前に右膝半月板を痛めて出遅れたことにより、ポジションを確立することはできなかった。しかし同時に嬉しい出来事も。シーズン中盤に復帰した中西から常にトレードマークにもなっていた両膝のテーピングを外すことができ、靭やかにプレーする姿が練習場にはあったのだ。

「怪我から復帰して10年ぶりくらいにテーピングを取ることができました。本当に奇跡が起こりました。そのテーピングがない状態でのプレーの感覚が違ったりはしますが、可動域も伸びたことによって蹴りやすさもでてきました」

思わず笑顔が溢れる。少し制限していたプレーもできる喜びを噛み締めているようだった。しかし、悪夢のように次は逆足の左膝半月板を負傷して再び長期離脱。自分への不甲斐なさや想像を絶する悔しさが込み上げてきた。

「自分の中で心が折れた…。右が治って、ここから自分の中でもう一回という気持ちのときに怪我をしてしまった。どこかにズレとか、どこかで庇っていたのかな…。やっぱり、そのタイミングで今シーズンが最後と覚悟をした」

引退を決意した瞬間だった。もちろん「もっとやりたかった気持ちもある」。あのときこうしていればなど思うことがあるかもしれない。ただ中西は胸を張って言う。

「何も悔いがなくできたから、自分的には晴れやかな気持ちでいます」

悔いはない――。とにかく負けが込んで万年最下位と揶揄されたりもしたが、1年目からどうすれば勝てるのか常に考えて、全力で戦い続けた。樋口監督体制では前半戦で勝ち星を量産して一気にチームの名を轟かせたこともあった。その他にも数多くの経験をしてきた。悔いがないのは、YS横浜とともに歩んできた6年間が誇りに思えるから。

「自分が入るチームが無いところから有馬監督に獲ってもらってチャンスをもらって使ってもらえるようになった。そこから樋口さんを経て6年間やってこられたのは有馬さんにも感謝をしないといけないし、色々な経験を積ませてもらった樋口さんにも感謝をしたい。樋口さんのときには(2017年に)7戦無敗もあったし、もちろん7連敗、8連敗もあった。もうどうしたらいいのかと苦しい時期もあった。順位は常に下だったけど、自分たちのやっているサッカーをどういうふうにやれば通用するのか、どういうふうにやれなかったら、こういうふうに負けるんだということも全て分かった6年間だった」

そして今節はホーム最終戦。もう水色のユニフォームを着てプレーするのも最後になる。クラブ、いつも応援してくれたサポーターにも感謝の気持ちを込めてプレーして「自分の中で色んなことを振り返りながら噛み締めたい。あとはピッチに立ったら、自分の中の集大成を、少ない時間の中でも感謝の気持ちをプレーで見せたい」(中西)。

文:髙澤真輝(YS横浜担当)


明治安田生命J3リーグ 第33節
12月1日(日)14:00KO 三ツ沢陸
Y.S.C.C.横浜 vs 藤枝MYFC
横浜市三ツ沢公園陸上競技場(Y.S.C.C.横浜)
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