【浦和 vs 鹿島】興梠慎三、揺るがぬ思い

2020年7月11日(土)


全てが完璧だった。

7月8日の仙台戦。ゴール正面、相手選手を背負った状態でボールを受けた興梠慎三はファーストタッチの反転でマークを軽やかに剥がすと、対角を狙った左足シュートで正確にゴールマウスを捉えた。

「ペナルティエリアでボールを貰って、まずシュートを打ちたいなと思っていた。自分が得意な左足のシュートに持っていけるチャンスだったので、ファーストタッチでそれを意識して、ファーストタッチがすごく良いところに決まった」

ボールを受けるポジション、ファーストタッチでのボールの置きどころ、そしてフィニッシュへと続く一連の流れ。そのすべてが「狙いどおり」だった。このゴールは勝利を導くとともに、レッズでの記念すべき100得点目だった。

もっとも、節目のゴールに対するエースの感慨はいかにも、らしかった。常々、個人よりもチームを大事にしてきた興梠は、この時もやはり同じだった。記者から「記録よりも勝利とおっしゃってきたのは重々承知ですが」と前置きされた上で、レッズでの100ゴールに関する純粋な思いを尋ねられても、答えは変わらなかった。

「嬉しいですけど、それよりはチームが勝ったこと。100ゴールというのは自分だけが嬉しいことなので。チーム全体で喜び合えるのは勝つことなので、個人としてはチームが勝って、皆で喜び合いたい」

変わらないのは、それが本心から出る言葉だからだ。

12日の鹿島戦は興梠にとって古巣との対戦となる。自分の一部を形成する重要な時期を過ごし、タイトルも手にしたチームとの戦いはやはり特別だ。普段と異なるものであるとは過去にも口にしている。だが、それも大きな目的の前では、さほど大きな意味を持たない。

特別な一戦で勝利をたぐり寄せる貴重な一撃を決める。ヒーローインタビューの言葉は決まっている。

「嬉しいですけど、それよりはチームが勝ってよかった」


文:神谷正明(浦和担当)


明治安田生命J1リーグ 第4節
7月12日(日)19:00KO 埼玉
浦和レッズ vs 鹿島アントラーズ
埼玉スタジアム2002(浦和レッズ)
みんなの総合評価 (4.4)
臨場感 (4.7)
アクセス (3.3)
イベント充実 (3.6)
グルメ (3.6)
アウェイお楽しみ (3.4)

みんなの口コミで作る「スタジアムナビ」
全スタジアムの新着投稿フォト

編集部オリジナル特集

移籍情報