【清水 vs G大阪】スピードとパワーを兼ね備えた新10番・カルリーニョス ジュニオ。チームの流れを変える有言実行を果たせるか

2020年7月11日(土)


J1リーグが再開してから2連敗、2月まで遡れば公式戦4連敗中の清水。今季から大きく異なるスタイルに取り組み始め、まだまだ発展途上というチーム状況はあるものの、やはり結果が伴ってこなければ良い感触もなかなかつかめない。現段階では内容的に100%満足できる試合をするのは難しいだろうが、その中でもしぶとく結果を出しながら内容も進化させていくということが求められる。
そんな時期だからこそ待望されるのは、チームの流れや空気を変えてくれるヒーローの登場だろう。ひとつのチャンスを決めるか決めないかで、勝敗やチームのムードが変わるというのはよくあること。それを決めきれる選手がほしいところだ。
そして、その意味でも大いに期待したい新加入選手が、エスパルス史上初の外国人10番、カルリーニョス ジュニオだ。

2月下旬にスイスのFCルガーノから完全移籍してきたカルリーニョスは、174cm/71kgと身長は高くないが非常にスピードがあり、それに加えてがっちりとした体格からもわかるようにパワフルさも備える。左ウィングが主戦場で、鋭いドリブルやワンツーでの突破や、中にカットインしてからの強烈なシュートも武器とする。シュートのパンチ力に関しては、練習でもたびたびチームメイトを唸らせており、6月13日の藤枝(J3)との練習試合で決めた強烈な無回転シュートも語り草になっている。
その試合で対峙した藤枝の選手は「すごく初速が速くて一瞬目を離しただけで置いてかれてしまった」と語る。ドリブルにこだわってボールを持ちすぎることもなく、味方とのワンツーなどで裏をとるシーンも多く、センターフォワードの後藤優介とはすでに良い連携を見せている。カルリーニョス本人も「後藤選手とはアイコンタクトするだけで何がしたいかわかるようになっています」と言う。

また、Jリーグのディフェンスを攻略するために重要なことを問われたときは、次のように答えた。
「頭を使いながらプレーすることが大事だと思います。それによって自分の特長であるパワーやスピードを生かすことです。Jリーグの試合は強度が高くて、簡単な試合はひとつもないので、頭を使いながらプレーすることが大事ですし、試合勘も早く取り戻していきたいです」(カルリーニョス)
身体能力が抜群なのは言うまでもないが、それを生かすために頭を使ってプレーすることもできる。個人での突破と味方との連携による崩しの両方ができるという意味で、今年の清水には本当にマッチする選手と言えるだろう。

そんなカルリーニョスに、今のチームの攻撃で必要なことを聞いてみた。
「チャンスの数自体を増やすことも大事ですが、それ以上にチャンスをものにするということが大事だと思います。今はなかなかチャンスがない試合もありますが、その限られたチャンスをものにすれば勝てたかもしれません。そのために自分は準備ができているし、チャンスが来たらしっかりと集中して決めたいと思います」(カルリーニョス)
彼の言う通り、たとえば名古屋戦の29分にカルリーニョスが放った決定的なシュートが決まっていれば、スコアは2-0になり、試合展開や結果も変わっていた可能性は大いにある。当然、彼自身にもその悔しさが残っているはずで、今度こそ決めるという強い決意が言葉の裏から伝わってきた。

もちろん今節のG大阪戦で、彼が有言実行で来日初ゴールを決めてくれれば、試合だけでなくチームの流れも大きく変わるかもしれない。
「久しぶりにサポーターがスタジアムに来てくれるので、その人たちに良いプレーを見せたいし、結果を必ず出したいと思います」という新10番の言葉を信じて、スタンドからも画面越しでも、彼の集中力を支える強いパワーを送り続けてほしい。


文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J1リーグ 第4節
7月12日(日)18:00KO アイスタ
清水エスパルス vs ガンバ大阪
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