【大分 vs G大阪】トリニータ愛の塊・伊佐耕平、窮地に立つチームの起爆剤となるか

2020年8月4日(火)


リーグ戦4連敗で窮地に立たされている。片野坂知宏監督が就任して5年目で初めてのことだ。前節の鹿島戦後に片野坂監督は「力が足りなかった」と力なく語り、完敗を認めた。交代枠2つを残した采配を問われると「(ベンチには)攻撃的な伊佐や井上がいた。フレッシュな選手を使う手もあったが、今日使ったメンバーで盛り返したかった」と苦しい胸のうちを語ったが、その言葉のなかで最初に出てきた選手の名前こそが連敗脱出のキーマンだと思えてならない。

伊佐耕平である。今季は2試合に出場し、無得点。3節広島戦では先発したが、前半が終わってピッチを退く悔しい経験をした。1トップの約束事として前線に留まり、最終ラインと駆け引きをしながら裏を狙う。サイドを経由する大分の攻撃において、中盤からダイレクトでパスを受けることは少なく、最終ラインを下げるための動きを繰り返す。忍耐のいる仕事であるが無骨に続ける。伊佐はチームのためであれば、どんな仕事も全うする男だ。

新型コロナウイルス感染拡大の影響でチームが活動休止の間は、お世話になっているスポンサーを一人で訪問し続けた。誰かに指示されたわけでもなく、会社の前で看板越しに笑顔でパシャリ。自身のInstagramにお礼の一言とともに載せる。練習が再開した後も時間を見つけては訪問するのだ。こんなクラブ愛の塊の男がチームの窮地に奮い立たないわけがない。体はいつになく仕上がっている。Instagramの写真でもTシャツの下から盛り上がる胸筋に張りがある。強靭なフィジカルを全面に出したポストプレーは磨きがかかっており、相手を背負っても当たり負けすることはない。

片野坂監督とは5年の付き合い、求められている役割はしっかりと理解している。YBCルヴァンカップは大幅な選手の入れ替えがあるかもしれないし、リーグ戦からマイナーチェンジすることも考えられる。ただ、伊佐に関しては、前節の試合ではベンチにいながら起用しなかったのは照準をこの試合に捉えていたのかもしれない。ピッチに立てばチームの勝利のために仕事ができる選手だ。今季のチーム始動当初に「(FWの中で)序列が一番下」と語っていたが、出番があればその序列を覆す力はある。「やることを出し切るだけ」と常々語る伊佐のプレーには出し惜しみのない潔さがある。低迷するチームの起爆剤となるパフォーマンスに期待したいところだ。


文:柚野真也(大分担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 第2節
8月5日(水)19:00KO 昭和電ド
大分トリニータ vs ガンバ大阪
昭和電工ドーム大分(大分トリニータ)
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