【新潟 vs 磐田】飛び出すGK小島亨介は走攻守がそろう

2020年9月4日(金)


その瞬間、GK小島亨介はペナルティエリアを大きく飛び出し、左前方へと駆け出していた。

「チームとして点を取りにいかないといけない状況で、後ろの広いスペースをカバーすることは意識していました。ボールが来たら出る準備も」

首位のV・ファーレン長崎をホームに迎えた第16節は、1-2と1点リードされた状態で後半アディショナルタイムに突入していた。長崎に主導権を握られた前半だったが、後半は清水エスパルスから期限付きで加入したFW鄭大世が初めてピッチに立ち、かつ加入後初ゴール。活気づくチームは猛反撃で、逆に長崎を押し込んだ。

終盤はビッグチャンスの連続に。だが、あと一押しというところまで何度も迫りながら、決め切れない。そんな流れでのアディショナルタイムである。押し込んでいた分、背後には広大なスペースが広がっていた。

そこに、長崎のルアンが自陣から球足の長いボールを出してきた。右サイドバックの毎熊晟矢を走らせて、時間を使おうとしたのだ。迷わず小島はスプリントした。

「いいスタートが切れたし、先にボールに触れると思いました。あとは、相手陣内の深いところに蹴るのか、つなぐのかどちらにしようかを考えながら」

走っている最中に、ハーフウェーライン手前まで戻ってきた渡邉新太が見えた。

毎熊ともつれるように小島が前に蹴り出したボールは、渡邉の足下にピタリと送り届けられた。渡邉も厳しく寄せられながらキープ。そこからロメロ フランク、本間至恩とつながって、土壇場での同点ゴールに結びついた。

肝心のゴールを守るプレーでも、チームを何度も助けた。2失点こそしたが、オウンゴールとラインの乱れを突かれたヘディングシュートは、GKからすればいずれもほぼノーチャンス。前半のビクトル イバルボ、氣田亮真、後半、再び氣田亮真、さらに3試合連続で得点中だった畑潤基と、4度の大ピンチを守ったことが、勝点1を積み上げる基盤となった。さらに同点ゴールの起点となり、攻撃にもしっかり関わることで、自分の持ち味を表現した。

今季の新潟は、スペイン人のアルベルト監督のもと、ポゼッションを重視するサッカーに取り組んでいる。大分トリニータから期限付き移籍中の小島にとって、時にはペナルティエリアを出てビルドアップに加わるスタイルは、慣れ親しんだものでもある。この5連戦は上位との対戦が続くが、攻守でアグレッシブにチームを盛り立て、勝利に貢献する構えだ。


文:大中祐二(新潟担当)


明治安田生命J2リーグ 第17節
9月5日(土)18:00KO デンカS
アルビレックス新潟 vs ジュビロ磐田
デンカビッグスワンスタジアム(アルビレックス新潟)
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