【北九州 vs 新潟】好調・北九州の中でもがく佐藤亮。自分を取り戻して「食らいつく!」

2020年9月12日(土)


チームが好調だからといって、そこでプレーするすべての選手がノッているわけではなく、もがき苦しむ選手は必ずと言っていいほどいるものだ。第18節終了時点で、暫定ではあるが首位に立った北九州の場合、佐藤亮がそれにあたる。

昨年度の関東大学1部リーグ、総理大臣杯、全日本大学選手権の3冠を達成した明治大の主将を務めた佐藤はルーキーとして臨んだ今季、福岡との開幕戦で先発デビューを果たした。リーグ再開となった第2節・長崎戦からはベンチスタートとなったが、それでも第3節の琉球戦でプロ初ゴールを決めると次の岡山戦で連続ゴール。1年目としては上々のスタートを切ったのだが、急ブレーキがかかる。負傷だ。

「点も取れて個人的に調子が良いタイミングでケガ。離脱期間は3週間くらいでしたが、かなりコンディションが落ちました。一方でチームがかなり仕上がっていく中で自分が遅れを取っていると感じて焦りました」

佐藤が負傷離脱したのは第6節から第10節の間。そこでチームは4連勝、その後9連勝にまでつながった好調の始まりの中、佐藤はピッチに立てなかった。その間、ディサロ燦シルヴァーノは4試合連続ゴール、町野修斗が2ゴール、椿直起もJ初ゴール。ライバルであるアタッカー陣が結果を残す状況に焦りが生じた。ケガからの復帰後2試合目となる第12節の町田戦で途中出場を果たした佐藤はそういう焦りもあってか、自らのボールロストによって失点を招いた。チームは勝利を収めたが「チームに迷惑をかけた」とうなだれた。

第14節の東京V戦と第15節の千葉戦で佐藤はベンチに入りながら出場機会は巡ってこなかった。この時の悔しさで佐藤の気持ちに変化が訪れた。正確には、元の佐藤に戻った。

「試合に出たら、とにかく走りたい。それでチームメイトが『亮が走っているから自分もやらなきゃ』とか『アイツ復帰してから気持ち入っているな』と思ってくれたら一番」

走ってスペースをつくり、スペースを利用しながら自らのプレーリズムを整えて、ゴール前に入り、仕事をする。そういう丁寧な仕事を積み重ねることでチームを支える。そんな持ち味の発揮にまずは集中することにした。そして、これも佐藤亮の真骨頂だが、苦しい時にこそ前を向く、今の気持ちを素直に言葉に表して前進へのエネルギーとしようとしている。

「あとはしっかりと結果を出したい。いまフォワード陣が点を取っているし、それをそばで見ているだけのシーズンにはしたくない。必死に食らいついて『亮も来たな』」と思われるようになりたいんです」

佐藤亮にとって真のリスタートの号砲となる今季3ゴール目は13日の新潟戦で生まれるのかもしれない。


文:島田徹(北九州担当)


明治安田生命J2リーグ 第19節
9月13日(日)19:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs アルビレックス新潟
ミクニワールドスタジアム北九州(ギラヴァンツ北九州)
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