【北九州 vs 水戸】静かに、だが強気で。好調を支える左SB永田拓也の存在価値

2020年9月22日(火)


9月8日で30歳を迎えた永田拓也は、20歳代前半が中心の若いチームにあって間違いなく“ベテラン”の部類に入る。といってもタイプはそれぞれで、永田は大きな声で鼓舞するタイプではなく、どちらかと言えばプレーで引っ張るタイプ。しかし、言葉少なだが、その牽引力は大きい。

攻撃的なスタイルを貫く北九州が良いゲーム運びをしているかどうかの一つのバロメーターは両サイドバックが高い位置を取れているかどうか。高い位置を取れているときは、中盤より前の選手をうまく押し上げて武器であるプレスが有効となっているし、そこで奪ったボールを相手陣内で動かすこともできている。左サイドバックの永田がまるでウイングのような位置でプレーしているときは、チームの試合運びがうまく行っているときであり、ここまではそうして勝点を着実に積み上げ、首位という立ち位置にまで来ることができた。

しかし、首位になってからは、それまで好調を続けてきたとき以上に相手の研究は進み、対策は繊細になってきた。特に顕著になってきたのは高い位置を取る両サイドバックの背後を取る動きだ。実際にショートカウンターで背後を突かれて危ない場面をつくられることが増加。背後を取られることを怖がってポジションを下げることを考え始めてもおかしくない状況になりつつあるが、永田は違う。

「ボールが逆にある時はうまくバランスをとろうと思っていますが、自分のサイドにボールがあるときは強気に前に行って、取られたらそこで素早く切り替えればいいし、センターバックもいるし、という意識でやっています。だから切り替えの時にスプリントは意識していますし、僕の裏を取られてもセンターバックが時間をかけてくれるし、そうしている間にチーム全体が戻ることもできるので、怖がらないようにしています」

チームスタイルや哲学に則った永田の強気な姿勢とプレーは、きっと「恐れるな、強気で行け!」の言葉となって若手の心に強く響いているはずだ。静かに、しかし強気なプレーでチームを支える永田の存在価値は、相手の厳しいマークに遭い苦しい戦いが続くと予想されるシーズン後半にさらに高まることだろう。


文:島田徹(北九州担当)


明治安田生命J2リーグ 第21節
9月23日(水)19:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs 水戸ホーリーホック
ミクニワールドスタジアム北九州(ギラヴァンツ北九州)
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