【浦和 vs FC東京】宇賀神友弥、いまこそ反攻の“スイッチ”を押すとき

2020年9月29日(火)


今シーズン、宇賀神友弥は試練の時を過ごしている。2020年の初先発は8月5日に行われたJリーグYBCルヴァンカップのC大阪戦。新型コロナウイルスの感染拡大による中断期間があったとはいえ、公式戦10試合目にして迎えたチャンスで、前回のスタメン出場は2019年11月5日の川崎Fとのリーグ戦まで遡らなければならなかった。

今年は出だしから苦しんだ。新シーズンに向けたキャンプはリハビリで消化せざるを得ず、新たなシステムに取り組むチームのポジション争いで後手を踏んだ。ベンチ入りすらできない試合が続き、悔しい思いをしてきた。

それでも8月15日の広島戦でリーグ戦でも久々の先発を飾ると、続く19日のG大阪戦ではフル出場して勝利に貢献。左サイドバックとして山中亮輔とは異なる個性を発揮し、攻守のバランス調整と巧みなポジション取り、味方を生かすプレー選択の妙が光る宇賀神らしいクレバーな所作で存在感を発揮した。

「自分がケガをする前の2試合というのは、しっかりと自分の力を示すことができたと思います」

本人もプレーに手応えを感じていたが、ここから反攻というところでケガのアクシデントが行く手を遮った。足首関節の遊離軟骨に悩まされ、松葉杖なしで歩けない日もあったという。

そこから再び戦力としてチームの助けになるまでは1カ月以上を擁し、9月23日の清水戦で7試合ぶりのベンチ入り。そして前節、26日の横浜FC戦で後半から8試合ぶりのピッチに立った。

久しぶりの実戦とあって「1か月半という長い期間、外れていたと思うので、ピッチでのスピード感といったところは、いつもより速く感じたというか。その感覚のズレはあった」と試合勘の欠如はあったようだが、ようやく再びスタートラインに戻れた。

立ちはだかる障害は“成長のチャンス”と捉えるメンタリティーの持ち主である。これまでも、幾度も困難に直面しては、それをバネにして努力で乗り越えてきた。今はポジションは用意されておらず、奪い取りにいかなければならない状況だが、「ケガをして抜けている間、山中選手だったり、岩武選手などが試合に出て、それぞれの個性をよく出してくれていたと思うので、非常に良いサイクルというか、切磋琢磨して成長できる状況なのかなと思います」と前向きだ。

浦和は勝ったり負けたりを繰り返し、今ひとつ波に乗り切れていない。ACL出場権を手中に収めるには後半戦で巻き返すしかない。「また戦う姿を見せたいと思いますし、自分自身もピッチに立つためにしっかりと準備をして、また、自分が戦うんだぞというスイッチを入れられるようなプレーをしたい」。宇賀神は周囲を鼓舞するようなプレーで、チームも、そして自分も上昇気流に乗せるつもりだ。


文:神谷正明(浦和担当)


明治安田生命J1リーグ 第29節
9月30日(水)19:30KO 埼玉
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