【今治 vs 沼津】急成長の山田貴文を変えた意識と成功体験

2020年10月17日(土)


28歳にしてようやく生まれたJ初ゴール。第20節・岐阜戦で手にした記念弾は、大卒6年目というキャリアを考えれば決して早いタイミングのモノとは言えないが、山田貴文はいま、Jデビューイヤーで確かな成長を見せている。

山田は今季これまでにもゴール前で決定機に絡むことはあったが、それら勝負どころで決め手に欠いていた感は否めず、確固たる主力の座を奪うには至らない時期が続いた。しかし、守備での貢献度も高く、地元出身者ということもありクラブとしても期待すべき存在であることは間違いない。決して足りないモノが多い選手ではないことはリュイス プラナグマ監督も理解していたはずだ。

「チームは今季JFLから上がってきたばかり。そんな中でも常に要求を高くして取り組んできた」(リュイス監督)

すると、山田自身の意識も次第に変化が見られた。

「練習でも監督からは自分が決めるんだという意識で取り組むようにと言われていた。自分自身、そういう部分をもう一度強く意識して取り組むことで、やっといま結果がついてくるようになってきた」

岐阜戦でのJ初ゴールに続き、山田は前節・八戸戦でも結果を残す。後方からのパスをセンターサークル内で受けた山田は迷わずターンして左サイドへ展開すると、すかさずゴールへ向かってスプリント。左サイドからスペースを狙ったボールに山田が食らいつくと、敵陣深くでクロスを上げるシチュエーションにまで持ち込んだ。

これがエリア内での相手のハンドを誘い、貴重なPKを獲得。そして桑島良汰が決めたPKの一撃が結果的に決勝点となり、山田は勝利の殊勲者となった。

「結果が出たことで、ミスをしても下を向かず、チャレンジするプレーができるようになった。メンタル的に前向きにやれている」

意識が変わったことに加え、確かな成功体験を得て積極果敢なプレーはさらに磨きがかかる。自身が主戦場とするサイドハーフはチーム内に強力なライバルが多いが、「試合に出たいのであれば自分は結果を出し続けるしかない。得点に関わるプレーを続けていきたい」とモチベーションは高まるばかりだ。

チームは昇格戦線生き残りへ、もう負けられない状況だが、山田をはじめ、ここに来て成長した姿を見せる選手たちの力は間違いなくチームを大きく後押しするに違いない。


文:松本隆志(今治担当)


明治安田生命J3リーグ 第22節
10月18日(日)13:00KO 夢スタ
FC今治 vs アスルクラロ沼津
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