【千葉 vs 金沢】ゴールに直結するパスとシュートにこだわりを見せる小島秀仁

2020年10月20日(火)


町田と対戦した前節(第27節)で、負傷した田口泰士に代わって19分から出場したのが小島秀仁だった。ダブルボランチの一角を務めた小島は、持ち前の優れた攻撃センスを駆使し、ゴールの可能性を高める縦パスを意識して出しているようだった。スコアレスドローに終わった第26節大宮戦では、1-5の大敗を喫した第25節水戸戦から守備はベースとすべきレベルに改善したものの、攻撃は山下敬大へのハイボール、そしてサイド攻撃からのクロスボールがほとんどで単調だった。尹晶煥監督が求める攻撃のバリエーション、ゴール前でのアイデアを欠いていたことは否めなかった。
「大宮戦では守備は改善された部分がありましたけど、攻撃の部分で一人ひとりのミスだったり、チャレンジに対しての焦りだったりがあったので、その修正というのは今日できた部分もあれば、できなかった部分もありましたけど、みんながチャレンジする姿勢というのを見せられたかなと思います」
試合後にそう振り返った小島だが、大宮戦に続いて守備で無失点の結果を出した一方で、内容に改善は見られたものの大宮戦と同じく無得点に終わった攻撃を反省した。
「今日も(相手の)ペナルティエリア付近までは(ボールを)運ぶことはできていたんですけど、そこからの勝負のパスだったり、最後に前を向くターンだったり、トラップの部分でミスがやっぱり出ていた部分があったので。そこはもっと改善しなきゃいけない部分だと思います。でも、そこに入っていこうとするチャレンジのパスは出始めているので、そこは継続してやっていくべきところかなと思います。個人的には、ゴールに直結するプレーというのはできなかったので、まだまだかなと思います」

ゴールに直結するプレーでは、ディフェンスラインからのロングフィードでGKと1対1の決定機を作る形がある。千葉は、前節では2トップの山下敬大や船山貴之が町田のディフェンスラインの位置が高めの時、その裏のスペースへ飛び出そうとする動き出しを何度も見せていた。しかし、ディフェンスラインから彼らを狙ってチャンスになるパスが出たのは、48分にチャン ミンギュのロングフィードを受けた山下のシュートが町田のGKの秋元陽太にセーブされた場面の1回だけ。前線が動き出しをした時に必ずパスが出せるものではないが、彼らが仕掛けた動き出しの回数に比べるとパスはあまりにも少なかった。

尹晶煥監督がC大阪や鳥栖の指揮官だった時を取材している記者によれば、DFのロングフィードでシンプルにゴールを狙う形ができていたが、千葉でそれがほとんど見られないのを疑問に思っていたという。町田戦の試合後の取材対象選手にディフェンスラインの選手がいなかったため、小島にそういったパスでの攻撃について聞くと、こう答えた。
「動き出しはできているから、そこに合わせるだけだと思うので、パスの出し手が見てあげる。そこが見えていないというのは出し手の問題だと思います。出し手が余裕を持ってトラップとかをできるようにしなきゃいけないかなと思います」
そして、そういったパスをボランチの選手が出すことについては次のように語った。
「それはもうなくちゃいけないと思います。自分たちがボールを保持しながら、ゴールに直結するパスだったり、逆に自分たちがそれを囮にしてシュートを打ったりというのがもっと増えないと得点は増えないと思うので、そこは重要なポイントだと思います」

今季、小島は何度か負傷し、前節終了時の出場は12試合(スタメンは7試合)となっている。ゴールから逆算し、いかにゴールに直結するパスを出せるか。それを重視し、こだわりを見せる小島がコンスタントに出場すれば、攻撃のバリエーションは増えるだろう。また、前節では小島が右サイド前方のスペースにスルーパスを出したものの、味方が反応していなかった場面があった。千葉の選手が小島のようにゴールを意識したパス、そして動きをもっと増やせば、スコアレスドローではなく無失点勝利が増えるはずだ。


文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第28節
10月21日(水)19:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs ツエーゲン金沢
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